
Aladdin X2 Plus レビュー|2との違いは?テレビが不要になるスマートシーリングプロジェクター!

※当メディアのリンクにはアフィリエイト広告が含まれています。
手軽にホームシアター環境を実現!
Aladdin X2 Plusは、「プロジェクター」「スピーカー」「シーリングライト」が一体化した、IoTスマートライトです。
シーリングライトに取り付けるだけで、通常の照明として利用できるだけでなく、壁に映像投影したり音響として利用できたりと、これ一台で多岐にわたる用途に対応します。
これでYouTubeやAmazonプライムビデオのような、動画配信サービスを視聴したり、「アート・ヒーリング系」のコンテンツを楽しんだりすることができます。
ホームシアターは、専用機材の設置や導入コストも含めると、導入にためらいがあるかもしれませんが、Aladdin Xシリーズなら、一般的なシーリングライトと同様に取り付けるだけです。
筆者は、この製品の利便性、省スペース性、そして空間を豊かにする魅力に惹かれ、初代モデルが発表された際にすぐに購入しました。その後、3年ほど経ちますが、今も元気に稼働しています。
これまでpopIn Aladdin 2を利用してきましたが、今回、新発売された「Aladdin X2 Plus」を追加で購入しましたので、詳しくレビューしていきます。
¥129,800 (2025/11/12 23:24時点 | Amazon調べ)
目次
Aladdin X2 Plus レビューサマリ

Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)は、シーリングライト・プロジェクター・スピーカーが一体となった、3-in-1のスマートライトです。前作から、起動速度/通信/スピーカー/プロジェクターの明るさ/ストレージがスペックアップして、正統進化を果たしています。独自コンテンツや周辺機器も充実しており、シーリングライトの取り付けで、室内を手軽にエンターテインメント空間に変えることができるため、おすすめの製品です。
メリット
- スペックアップして、全般的に動作が快適になった(起動速度、画面遷移、テレビ・動画視聴等)
- 配線・設置スペース不要(シーリングライトの取り付けのみ)
- Aladdin Xシリーズならではの独自コンテンツが豊富
- シーリングライトがテレビの代わりにもなる
- 周辺機器が充実している(特にAladdinX Connector)
デメリット
- Android TVではなく、一部の操作で使いにくさを感じる場合がある
- 引掛シーリングと壁の距離によって視聴体験に影響が出る場合がある
¥129,800 (2025/11/12 23:24時点 | Amazon調べ)
Aladdin X株式会社が提供する照明一体型3in1プロジェクター「popIn Aladdin 2 Plus(ポップイン アラジン 2 プラス)」は、2022年12月12日、製品名が「Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)」へ変更されています。
Aladdin X2 Plus 前作との違い
Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)は、Aladdin X株式会社が販売する、プロジェクター・スピーカー・LEDシーリングライトが一体化したスマートライトです。
見た目は一般的なシーリングライトと変わらず、壁にプロジェクター投影する仕組みのため、省スペースで利用できるのがメリットです。


同梱品は、以下の通り。

設置は、一般的なシーリングライトの取り付けと同様の手順で、比較的簡単に行えます。
ただ、製品本体は一般的な照明器具に比べて重量があるため、慎重に設置作業を行う必要があります。




本体を取り付けるときは、水平にカチッカチッと2回音がするまで、押し上げるようにしてください。ぐらつきが残っていると、落下の危険性があるため注意が必要です。
スペック比較
| 項目 | Aladdin X2 Plus | Aladdin X2 Light | popIn Aladdin 2 |
|---|---|---|---|
| 画質 | フルHD (1920×1080) | フルHD (1920×1080) | フルHD (1920×1080) |
| 明るさ | 900 ANSIルーメン | 700 ANSIルーメン | 700 ANSIルーメン |
| 投影距離 (100インチ) | 約1.78m | 約2.0m | 約1.78m |
| 上下可動域 | 0〜32度 | 0〜19度 | 0〜32度 |
| メーカー | Harman Kardon | Harman Kardon | Harman Kardon |
| 実用最大出力 | 8W + 8W | 8W + 8W | 8W + 8W |
| 対応規格 | Dolby Digital Plus / DTS-HD | DTS Virtual:X | (Dolby Digital Plus非対応) |
| OS | Android 9.0 | Aladdin OS (Android 11ベース) | Android 9.0 |
| CPU | T950X2 | MT9270 | T950X2 |
| メモリ (RAM) | 2GB | 1.5GB | 2GB |
| ストレージ (ROM) | 32GB | 32GB | 16GB |
| 高速起動モード | 対応 (約7秒) | 対応 | 非対応 (通常起動 約28秒) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6 (IEEE 802.11ax) | Wi-Fi 5 (IEEE 802.11ac) | Wi-Fi 5 (IEEE 802.11ac) |
| Bluetooth | 5 | 5.1 | 4.2 |
| 適用畳数 | 〜8畳 | 〜14畳 | 〜8畳 |
| 器具光束 | 最大 4300lm | 最大 5500lm | 最大 4300lm |
| サイズ (幅×高×奥) | 476×145×476 mm | 約456×121×456 mm (小型) | 476×145×476 mm |
| 重量 | 4.9kg | 4.7kg (最軽量) | 4.9kg |
Aladdin X2 Plusと前代popin Aladdin 2の違い
- 高速起動:約7秒で起動
- 通信性能のアップ:Wi-Fi 5 → Wi-Fi 6、Bluetooth 4.2 → 5.0
- プロジェクターの明るさアップ:900ANSIルーメン
- ストレージサイズアップ:16GB → 32GB
- 音響性能アップ:Dolby Digital Plusに対応
全般的に、正統進化と言えます。
実機に触れて、筆者が特に実感したのは「レスポンス」の向上です。
まず、プロジェクターの起動ですが、「2」では起動までに約28秒かかっていたのに対し、「2 Plus」では約7秒へと大幅に短縮されています。
実際に、起動速度を測ってみました。
| 項目 | Aladdin X2 Plus | popIn Aladdin 2 |
| 通常起動 | 6.68秒 | 25.7秒 |
| テレビモード起動 | 19秒 | 42秒 |
加えて、テレビモード(Xit AirBox利用時)の動作速度が、「popIn Aladdin 2」だとテレビ映像が出るまで42秒もかかっていたのが、「2 Plus」だと、19秒(2分の1以下)までに短縮されています。これは実用面で大きな改善点と言えます。
ただし、高速起動は主電源が常時オンの状態でのみ利用可能です。そのため、壁スイッチで電源をオフにすると、高速起動モードにならないので、注意が必要です。(壁スイッチで一度電源をオフにし、再度オンにしてからリモコンでプロジェクターの電源を入れた場合、「2 Plus」と「2」の起動速度に大きな差は見られませんでした。)
一般的なプロジェクターは、テレビと比較して動作がやや緩慢に感じられることがありますが、この性能改善によって、よりそれを感じさせなくなったのは、実用上、快適に使用できる重要なポイントです。
加えて、プロジェクターも900ANSIルーメンへと向上し、より明るくなっており、視認性も向上しています。

その他の点についても、後述しますが、これらの「動作の快適性」や「視認性」が改善され、よりストレスなく視聴できるようになったのが、2と大きく変わった点です。
スマートフォンなどと同様に、こうした細かな改善点が実用面では非常に重要だと考えています。
とはいえ、機能面で大きな変化や追加があるわけではなく、「2」でも十分な性能を備えています。
特にスピーカー周りは、Dolby対応していますが、映画視聴の際に音場の広がりをわずかに体感できる程度で、顕著な違いとは言えません。
Aladdin X2 Plusのメリット
まずは、メリットについて述べていきます。
短焦点で大画面投影ができる
Aladdin X2 Plusは、初代やSEと比較しても、より大画面での投影に対応しています。
短焦点設計を採用しているため、シーリングライトと壁との距離が近くても大画面で投影できます。


投影位置もかなり下まで調整可能で、従来モデルのように見上げる姿勢になることを避けられます。
これにより、目や首への負担が少なく、快適な視聴が可能です。

輝度が向上したことで、文字のぼやけも少なく映像も鮮明になり、より快適な視聴が可能になりました。
テレビ代わりに利用できる【ゲーム機器とも接続可能】
Aladdin X2 Plusの導入により、その部屋にテレビを設置する必要がなくなる点は大きなメリットです。
筆者は、書斎に「2 Plus」、寝室に「2」を設置していますが、特に寝室はそれまで40インチのテレビを置いていたので、それを撤去できたことで、部屋がスッキリとしました。
このテレビ利用において便利なのが、「テレビモード」という機能。
これを設定しておくと、プロジェクターを起動したらホーム画面に遷移せず、即座にテレビ映像が投影されます。
筆者は、別売の専用チューナー「Xit AirBox」や「nasne」も併用しており、快適なテレビ視聴環境を構築しています。
VODサービスが主流となりつつありますが、気軽に電源を入れて「ながら見」ができる地上波放送の利便性は依然として高いものがあります。
このテレビモードにより、一般的なテレビとほぼ変わらない操作感を実現できており、非常に重宝しています。

Aladdin X2 Plusで利用する場合、Xit AirBoxはnasneと比較してバッファ処理時間が短縮され、快適な視聴が可能です。
従来モデルは、仕様上、ゲーム機やBDレコーダーと直接接続できない点が課題でしたが、その点も、別売の「AladdinX Connector」を使用することで解消されました。
※最新モデルは、「AladdinX Connector 2」です。


これらの別売製品と組み合わせることで、テレビが不要になりました。
部屋をスッキリ広々と使えるようになり、こうした省スペースの面でも、Aladdin X2 Plusはおすすめです!
¥18,799 (2025/11/12 23:43時点 | Amazon調べ)
スピーカーの音質も天井設置のものとしては良い
Aladdin X2 Plusは、シーリングプロジェクターとしては、音質も良好なレベルにあります。
今作ではDolbyオーディオにも対応しました。

本格的なホームシアター向けのサウンドシステムと比較すると物足りなさはありますが、設置スペース不要で、手軽に天井から降り注ぐような音響体験が得られることを考慮すれば、十分な性能と言えるでしょう。
もちろん、もし音質に更なるこだわりがある場合は、Bluetoothスピーカーとも接続できます。
2 PlusからBluetooth 4.2→5.0に進化しているので、この点においても通信の安定性向上が期待されます。(筆者の環境では顕著な差は体感できませんでした)
天井スピーカーを手軽に導入できる点も魅力です。
自宅で楽しめる独自コンテンツがたくさんある
popIn Aladdinシリーズでは、多彩なコンテンツが楽しめます。
特に、普通のプロジェクターにはない、popIn Aladdinならではのオリジナルコンテンツが楽しめる点が特徴です。




特に、長く対応していなかった、「Disney+」が対応したのは大きなポイントです。TVerへの対応も期待されます。
ヒーリング系のコンテンツや、インテリアとしても機能するユニークなコンテンツも充実しています。




カラオケ機能も搭載しています。別売の「Aladdin Mic」を使用すれば、自室をカラオケ空間として楽しむこともできます。

popIn Aladdinシリーズの大きな特徴は、お子様向けのコンテンツが充実している点です。




さらに、popIn Aladdin独自のコンテンツも豊富なのが大きなメリットです。

テレビやVODを楽しむだけでなく、このような実用的なコンテンツに加え、空間を演出するようなコンテンツが豊富な点も魅力です。
以下の表に一通りまとめましたのでご参照ください。
| ジャンル | サービス名 |
| 動画配信サービス(VOD) | YouTube/Netflix/Hulu/ABEMA/U-NEXT/dTV/Paravi/バンダイチャンネル/ひかりTV/GYAO!/TED/DAZN /Disney+ |
| 音楽配信サービス(ラジオ含) | Spotify/radiko |
| テレビ関連 | Xit AirBox/Dixim Play/DVDミレル/その他DLNA対応レコーダー |
| ゲーム関連 | サントリー天然水物語/TETRIS/クロッシーロード/LEGO/すいかゲーム/フラッピーホッピィ ※AladdinX ConnectorでHDMI機器接続可能 |
| アート・風景関連 | 世界の風景(焚き火・お花見・海など15種類)/ネイチャーアクアリウム/Moonlight/デジタル掛け軸 |
| ヒーリング系 | ヒーリングライト(キャンドルライトと落ち着く音楽) DeepSleep(冬の海などリラックスサウンドと風景画) |
| スポーツ系 | おうちフィットネス(バレエ・脂肪燃焼ボクササイズ等) おうちヨガ(ピラティス・マタニティヨガ等) |
| 子ども向け | 世界の絵本/どうぶつずかん/がくしゅうポスター/なんでなの |
| 時計関連 | Aladdin Timer/壁時計/きせかえ時計 |
| ニュース関連 | Aladdin Today |
| その他 | うごく太陽系/にほんちず |
注意点(デメリット)
Aladdin X2 Plusはシーリングライト一体型であるため、その仕様から生じるいくつかの注意点(デメリット)について解説します。
投影するためにちょうどよい壁が必要
Aladdin X2 Plusを利用するためには、投影に適した、ある程度の大きさの壁面が必要となります。
これは、シーリングライトから投影するという性質上、モバイルプロジェクターと違って設置場所の自由度が制限されるためです。
以下の画像で、ご自宅に設置する際、どのように投影されるか、壁面に必要なスペースはどれくらいか、といった点は事前に確認しておくことをおすすめします。

ちなみに、ダクトロールを取り付けて照射距離を伸ばす方法や、ロールカーテンを利用する事例はよくみかけますので、参考にされてみてください。
OSがAndroid TVではなく若干使いづらい部分も
Aladdin X2 Plusは、一般的なスマートテレビで採用されているような、Android TV OSではありません。
Android 9.0をベースに独自にカスタマイズされたOSを採用しています。

競合製品のAnker Nebula Novaは、Android TV対応となっているため、この点が比較対象となります。
Android TVは、テレビデバイス向けに最適化されたOSであり、筆者が両方の実機をレビューした結果、主に以下の違いがありました。
Android TV対応のNebula Novaとの違い
- 対応アプリの違い(Aladdin X2 Plusは、torneやTVerには非対応 ※記事執筆時点)
- 操作の快適性(レスポンス)は、若干Nebula Novaの方が優れている印象
- Googleアシスタントの方が音声認識の精度が高い
これらは必ずしもOSの違いだけが要因とは言えませんが、Aladdin X2 Plusは独自にカスタマイズされた機能や、標準的なOSとは異なるがゆえの、操作感の違いや一部の使いにくさが見受けられます。

こうした細かな操作性においては、Android TVのような標準的なOSを搭載したNebula Novaに利便性を感じることがありました。
また、スマート家電としては珍しく、Amazon AlexaやGoogleアシスタントといった主要な音声アシスタントには標準対応していません。
そのため、Amazon EchoやGoogle Home(Nest)といったスマートスピーカーと連携して操作することは、基本的にはできません。
コンテンツ検索など、内蔵の音声認識機能の精度向上に期待したいところですが、スマートホームシステムに組み込みたい場合は、市販のスマートリモコンを活用する方法があります。
このように、一部の操作性や連携面で標準的なスマートTVと異なる部分はありますが、独自コンテンツの豊富さや、周辺機器の充実さがAladdin X2 Plusの強みでもあるため、どちらの製品も一長一短があると言えるでしょう。
おわりに
Aladdin X2 Plusは、スペック面で正統進化を遂げたモデルです。
これからAladdinシリーズの購入を検討している方や、popIn Aladdinシリーズからの買い替えを検討している方には、特におすすめできる製品です。
筆者としては、特に利便性に大きく影響すると感じていたテレビモードの起動速度が改善された点に満足しています。


