
XGIMI AURA レビュー|超近距離でも大画面投影が可能!鮮やかかつ滑らかな映像とパワフルなスピーカーで映画視聴が捗る

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短焦点プロジェクターは数多く存在しますが、その中でも周辺性能を含めて非常に高性能と評価できる「超短焦点」プロジェクターを紹介します。
それがXGIMI AURA、非常に高いスペックを持つ超短焦点プロジェクターです。
この製品の特に注目すべき点は、壁(投影面)からわずか20cm離すだけで100インチの大画面投影が可能なことです。
筆者がこれまで使用してきたホームプロジェクターの中でも、特に優れた製品の1つと言えます。
その主な特徴は、以下の通りです。
特徴
- 壁から20cmの距離で、100インチの大画面投影が可能
- レーザー光源タイプのプロジェクター
- 2400ANSIルーメンと4Kによる超高精細かつ圧倒的な明るさ
- Harman Kardon製15Wスピーカーを4基搭載
- Android TV対応で多様なコンテンツを視聴可能
超短焦点であることに加え、レーザー光源タイプである点も特徴です。さらにスピーカーの性能も相まって、非常に高画質かつ高音質で、迫力のある映像体験が可能です。
公式に謳われている「テレビの未来」という言葉がふさわしい、そんなXGIMI AURAについて、詳しくレビューします。
※本記事は、XGIMI株式会社より製品の貸与を受けて執筆しています。
目次
XGIMI AURA レビューサマリ
XGIMI AURAは、超短焦点のレーザー光源プロジェクターです。近距離での大画面投影はもちろん、その高精細かつ発色の良さも優れています。スピーカー性能も高く、中価格帯のサウンドバーに匹敵するほどの音質を楽しめ、これ1台でも本格的なホームシアター環境を構築できます。まさに「テレビの未来」とも言える製品で、プロジェクターの常識を覆すような映像美が印象的です。
メリット
- レーザー光源タイプによる、非常に優れた発色
- 超短焦点設計による、テレビ以上の省スペース性
- 4K対応の高精細さと、明るい場所でも見やすい輝度
- 圧倒的な音場の広さ(一般的なサウンドバーと比較しても遜色ない音質)
- Android TV対応による、多様なコンテンツ視聴と操作性
デメリット
- 本体の幅・奥行きが大きく、設置に広いスペースが必要
- NetflixはGoogle Play ストアの純正アプリでは視聴不可(別途対応が必要)
本体外観と仕様
まず、本体の外観から紹介します。
XGIMI AURAは非常にパワフルな性能を持つ一方、本体は比較的大きめです。
サイズは高さ606mm x 幅401mm x 奥行き139.5mm、重量は11kgありますので、テレビ台のような専用の設置スペースを用意することをおすすめします。
とはいえ、ディスプレイ部がないため、同インチのテレビを設置するよりは省スペースであり、テーブルなどに平置きできる点が利点です。

手前から見ると、前面がスピーカーとなっており、サウンドバーのような外観です。

側面は、以下のようになっています。排熱口が設けられています。


背面には、入出力用のポートが豊富に搭載されています。
一般的なプロジェクターと比較してポート数が多く、テレビ並みに充実しています。

レンズの位置は、本体上部の「harman kardon」ロゴと「XGIMI」ロゴの間にある、黒い溝の部分です。
XGIMI AURA本体は壁から数cm離して設置しますが、本体の奥行きがあるため、実際のレンズと投射面(壁)との間には一定の距離が確保されます。
この設計と超短焦点レンズにより、近距離からでも80インチ以上の大画面投影が可能となっています。

リモコンは、アルミ素材を使用した高級感のある仕様です。
Android TVに対応しており、Googleアシスタントを起動できるボタンも搭載されています。

電源は、専用のAC電源を使用します。

同梱品を確認した後、最後に本体のスペックをまとめます。
| 項目 | XGIMI AURA |
|---|---|
| カテゴリー | レーザープロジェクター |
| 色域 | 10-bit Rec.709カバー率:90% DCI-P3カバー率:80% をサポート |
| 投影方式 | DLP |
| 解像度 | 3840 x 2160(4K) |
| 輝度 | 2400 ANSI ルーメン |
| HDR | HDR10+ |
| 3D | ◯ |
| 投影サイズ | 80インチ@0.109m〜150インチ@0.44m ※最小最大:60’’ – 120’’ |
| 台形補正 | 自動台形補正(水平/垂直) 8ポイント台形補正 |
| オートフォーカス | ー(リモコン) |
| スピーカー | 15W×4(Harman Kardon) Dolby対応 |
| 搭載OS | Android TV 10.0 |
| ストレージ | 32GB |
| インターフェース | AC×1 HDMIx3 USB 2.0×3(Debug用×1) LAN×1 ヘッドホン端子×1 |
| Wi-Fi | 2.4/5GHz(802.11a/b/g/n) |
| Bluetooth | Bluetooth 5.0/BLE |
| 設置方法 | フロント |
| 電源 | AC |
| サイズ (高さ×幅×奥行、重さ) | 606 x 401 x 139.5mm、11kg |
| 定価(円)※2025年11月現在 | 329,890 |
XGIMI AURA レビュー
XGIMI AURAの使用感をレビューします。
短焦点で大画面投影が可能
この製品の最大の特徴は、超短焦点レンズの採用です。
試しに本体を壁から10~15cmほど離して投影したところ、100インチの大画面で投影できました。


さらに環境を変え、壁から5cmの距離で電源を入れた場合でも、74インチ(縦92cm×横163cm、対角187cm)ものサイズで投影可能です。

また、レーザー光源式プロジェクターのため起動が速く、約15秒で立ち上がりました。
レーザー光源式のプロジェクターとは
一般的に以下のような特徴があります。
- 色の再現性が非常に高く、広色域である
- 電源ON後に規定の輝度に達する時間が短い
- レンズ寿命が長い
このXGIMI AURAには、Halo+などに搭載されているオートフォーカスや、自動台形補正(垂直/水平)機能はありません。
しかし、これほど大きな本体サイズの場合、投影位置は常に固定されることが想定されます。AURAは手動の8点補正に対応しているため、超短焦点プロジェクターで発生しやすい微妙な画面の歪みを細かく調整できます。


(通常のプロジェクターは四辺のみ)
また、デジタルズームにも対応しており、画面の縮小調節も可能です。
プロジェクターの設置位置も設定できます。

これらの機能により、設置環境に合わせて適切に補正された映像を楽しめます。
画面がかなり明るい!Android TVでコンテンツも充実
XGIMI AURAは、4K Ultra HDの画質に対応しています。
レーザー光源プロジェクターであり、HDR10やALPD技術、独自の画像エンジン「X-VUE」も搭載しているため、一見しただけでも発色が非常に優れていると感じました。
例えるなら、従来のプロジェクターと比較して、液晶テレビが有機ELテレビになったかのような感覚で、プロジェクターの映像とは思えないほどの美しさです。
今回は、超短焦点プロジェクター専用の電動ポップアップスクリーン「VIVIDSTORM」に投影し、その映像美を確認しました。

発色も非常に優れています。夕暮れと風景の明暗差が明確に表現されています。

FLYING OVER JAPAN (4K UHD) Amazing Beautiful Nature Scenery with Relaxing Music | 4K VIDEO ULTRA HD


アクション系の映画も視聴しましたが、XGIMI AURAにはMEMC(フレーム補完技術)が用いられており、60Hz相当の滑らかな映像を実現しています。
そのため、映画視聴時でも一般的なテレビと遜色ない滑らかさがありました(例えるなら、倍速液晶のような滑らかさです)。


明るさは2400ANSIルーメンあり、日中の明るい部屋でもある程度視聴が可能なレベルです。



Android TVを搭載しているため、TVerのような見逃し配信や、ABEMAのようなLIVE映像も視聴可能です。


nasneのようなDTCP-IP対応レコーダーを使用すれば、Torneアプリを用いて地上波コンテンツの視聴も可能です。

さらに、Android TVの利点として、Googleアシスタントが利用できます。
テレビのUIでは文字入力がしにくいことがありますが、Googleアシスタントを活用すればコンテンツを瞬時に検索でき、天気予報の確認など情報取得にも便利です。

Googleアシスタント対応により、スマートホーム操作も可能です。照明を操作し、プロジェクター視聴に最適な環境を整えることもできます。
このように、投影される映像が美しいだけでなく、多様なコンテンツの視聴や音声操作による検索、視聴環境の整備まで行える点が大きな利点です。
本体の音質も相当に良い
XGIMI AURAは、プロジェクター単体とは思えないほど、迫力のあるサウンドを楽しめます。
本体はサウンドバーのような形状で、内部に15Wスピーカーが4基(ツイーター2基+ウーファー2基)も搭載されています。
これにより、特に中低音に迫力があると筆者は感じました。
その音質は、筆者がこれまで利用してきた他のプロジェクターと比較しても際立っており、音場が広く臨場感あふれる映画視聴が可能です。
EDMで視聴テストをしてみましたが、バスドラムの音に非常に迫力があります。中高音もクリアで、ハイハット系の音も明瞭に聞こえます。

本格的なホームシアターシステムには及ばないものの、中価格帯のサウンドバーに匹敵する音質をプロジェクター単体で実現している点は優れています。
スピーカーが本体前面に配置されているため、映像とともに迫力あるサウンドを直接聴くことができます。これ1台で部屋をシアタールームにできるほどの性能であり、感銘を受けました。
家庭用ゲーム機と接続しても快適に動作する
XGIMI AURAは、プロジェクターとしては珍しく、HDMIポートを3基も搭載しています。
そのため、本機に家庭用ゲーム機を接続してゲームを楽しむことも可能です。
前述の通り、60Hz相当のリフレッシュレートに対応しているため、Nintendo Switchなどのゲームであれば問題なく動作します。
レーザー光源プロジェクターであるためか、スプラトゥーン3をプレイした際には、インクの色のコントラストがより強く表現され、画質が特に鮮やかであると感じました。

なお、ゲームをプレイする際は「ゲームモード」の使用を推奨します。

プロジェクターでゲームをプレイする際は遅延が問題になることがありますが、この設定により、コントローラー操作と映像の遅延を最小限に抑えることができます。
レビューまとめ
XGIMI AURAは、「テレビの未来」というキャッチコピーにふさわしく、プロジェクターの常識を超える性能で、迫力ある映像体験を楽しむことができます。
4Kによる高精細な映像だけでなく、レーザー光源による発色も非常に優れています。
映像は滑らかで、アクション映画やゲームまでストレスなく楽しむことが可能です。
また、近距離から大画面投影が可能なため、省スペース性も実現します。
総じて、非常に高性能なプロジェクターであり、筆者も深く感銘を受けました。大画面での映像体験を向上させたいユーザーにとって、おすすめの製品です。


