スマートホーム産業カオスマップ 最新版はこちら

Philips Hue Play ウォールウォッシャー レビュー|「光」で空間を拡張!日本の住環境に馴染む間接照明

2025年11月20日、シグニファイジャパンより、スマート照明「Philips Hue」シリーズの新たなラインナップとして「Hue Play ウォールウォッシャー(Hue Play Wall Washer)」が発売されました。

これまで、ゲーミングやホームシアター向けのエンターテインメント照明といえば、モニター背面に貼り付ける「ライトバー」や、スティック状のフロアライトが主流でした。

しかし、今回登場した「ウォールウォッシャー」は、その名の通り「光で壁を洗う(Wash)」ように、広範囲に色を投影することに特化した据え置き型のデバイスです。

本記事では、特に日本のインテリア事情において需要の高い「ホワイトモデル」を使用し、その詳細なスペック、設置における特性、そして実際の使用感について、実機検証に基づきレポートします。

この記事は、シグニファイジャパン合同会社より製品を提供頂き、執筆をしております。

製品の概要と開発背景

まずは基本的なスペックと、本製品が市場においてどのような立ち位置にあるのかを確認します。

コンパクトながら十分な光量

本製品の筐体サイズは、高さ160mm、幅92mm、奥行75mm。500mlのペットボトルよりも背が低いコンパクトな設計です。

しかし、その小さなボディからは最大1035ルーメン(4000K設定時)という、メインのデスクライトに匹敵する光量が放たれます。

ただし、照明の長さがないので、色表現はどうしてもコンパクトになります。

日本の住環境に寄り添う「ホワイト」の採用

特筆すべき点は、日本で初めてホワイトの筐体が採用されたことです。グローバルではブラック/ホワイトのラインナップが多いのですが、日本市場ではブラックしか選択肢がありませんでした。

グローバル市場におけるHueのエンターテインメント製品は、ブラックを基調としたデザインが多く見られます。しかし、日本の一般的な住宅では、壁紙(クロス)に白が採用されているケースが大半です。

今回検証したホワイトモデルは、マットな質感で仕上げられており、白い壁の前に設置してもデバイス自体が背景に溶け込みます。「照明器具」としての存在感を極力消し、純粋に「光」だけを楽しみたいというニーズに応えるデザインと言えるでしょう。

【主な仕様一覧】

項目内容
製品名Philips Hue Play Wall Washer(ヒュー プレイ ウォールウォッシャー)
発売日2025年11月20日
サイズH160mm × W92mm × D75mm
重量約850g
明るさ最大1035ルーメン
色再現1600万色(フルカラー) / 調光・調色対応
通信Bluetooth、Zigbee
保証期間2年

設置とセットアップ:シームレスな連携体験

Hueシリーズが長年支持されている理由の一つに、セットアップの容易さとエコシステムの完成度の高さがあります。本製品もその例に漏れず、非常にスムーズに導入が可能です。

基本的な接続手順

設置は、本体を電源に接続し、スマートフォンアプリ「Philips Hue」を操作するだけです。

アプリ内の「照明の追加」メニューから、本体のQRコードを読み込むか、ケーブルに記載されているシリアルナンバーを入力することで、即座にデバイスが検出されます。Zigbee接続環境(Hueブリッジ使用)であれば、ネットワークへの参加は数秒で完了します。

Alexaアプリとスキル連携していると、hueアプリでセットアップが完了したデバイスが自動的にAlexaアプリでも認識されて、ポップアップ通知が来る

音声アシスタントとの連携

すでにAmazon AlexaなどのスマートスピーカーとHueアカウントを連携(スキル有効化)させている場合、設定はさらに簡便です。

Hueアプリ側でセットアップが完了したタイミングで、Alexaアプリ側からも自動的に認識され、スマートフォンの画面に「新しいデバイスを見つけました」というポップアップ通知が届きます。

ユーザーがわざわざAlexaアプリを開いてデバイス検索をかけずとも、直後から「アレクサ、ウォールウォッシャーをつけて」といった音声操作が可能になる点は、Hueならではの洗練されたユーザー体験と言えます。

フルカラー対応製品の場合

フルカラー対応製品は、映像や音楽と連動するエンターテイメントエリアが設定できます。ただし「SynvBox」というデバイスが必要です。

ここでは例で筆者の家の設定画面で説明します。

光の特性と設置の「最適解」

本製品を導入するうえで、最も理解しておくべきポイントが「光源の構造」と「設置位置」の関係です。

3段構造の光源について

一般的なフロアランプ(例:Hueフロアランプ/テーブルライトなど)は、チューブ全体が均一に発光する仕組みですが、ウォールウォッシャーはプロジェクターに近い構造をしています。レンズの中を覗くと、独立制御可能なLEDモジュールが縦に3段並んでいるのが確認できます。

この3つの光源がそれぞれ異なる色や明るさを出力することで、1台の照明の中でグラデーションを作り出すことが可能になっています。

美しく見せるための設置距離

スペック表では分かりにくい点ですが、実機検証において、壁との距離が光の見え方に大きく影響することが分かりました。

  • 壁に密着させた場合:光源が壁に近すぎると、3つのLEDから出た光が十分に混ざり合わず、壁面に3つの独立した光の塊として投影されてしまいます。これでは色が分断され、シームレスな美しさが損なわれる可能性があります。
  • 壁から離した場合(推奨):壁から15cm〜30cm程度離して設置すると、3つの光が投射される過程で程よくブレンドされます。結果として、床付近から天井に向かって扇状に広がる、滑らかで継ぎ目のない光のグラデーションが生まれます。

また、壁から離すことで光の照射範囲も広がり、色表現の豊かさをより強く感じることができます。導入の際は、設置場所に十分な奥行きがあるか、あるいは少し斜めに配置するなどの工夫が可能かを事前に確認することをお勧めします。

エンターテインメントと日常の演出

Hue Play ウォールウォッシャーは、映画やゲームを楽しむ「エンターテインメントモード」と、日常を彩る「間接照明モード」の2つの顔を持っています。

映像とのシンクロ(Sync Boxの活用)

本製品の真価を発揮するのが、別売りの「Philips Hue Play HDMI Sync Box」と組み合わせたテレビ視聴環境です。

アプリで「エンターテインメントエリア」を設定し、テレビの左右などに本製品のアイコンを配置します。これにより、映像信号に合わせて照明の色と明るさがリアルタイムに変化します。

筆者の自宅環境でも検証しましたが、アクション映画の爆発シーンや、深海の青い映像などが壁一面に拡張されることで、テレビのベゼル(枠)という境界線を感じさせない没入感が得られました。

シーンギャラリーでの演出

もちろん、映像と連動させない日常使いでもその表現力は健在です。Hueアプリに搭載されている「シーンギャラリー」から、いくつかのプリセットを試してみました。

  • 「東京」:ネオン街を想起させる、青とピンクが複雑に混ざり合う都会的な光。
  • 「サバンナの夕日」:燃えるような赤からオレンジへ変化する暖色系のグラデーション。
  • 「北極のオーロラ」:緑と青が静かに揺らぐ神秘的な光。

こちらは、写真中心でお楽しみください。

シーン:読書をする
シーン:やる気を出す
シーン:休息
シーン:夜間照明
シーン:銀河
シーン:夜明け
シーン:東京
シーン:中華街
シーン:鮮やかな色彩の空

光源が3段に分かれている特性がここではプラスに働き、単色のLED電球では表現できない、奥行きのある色合いを壁面に描くことができます。

ただし、壁に近いと3段に分かれて見えるため、シームレスに見えるようにするには壁から少し離すべき、という物理的な制約もあります。

既存製品との比較と選び方

最後に、Hueシリーズの他の間接照明との違いを整理します。

Hue Play ライトバーとの違い

「ライトバー」は主にモニター裏への貼り付けや、テレビボードの隙間などの狭小スペースに適しています。対して「ウォールウォッシャー」は、より強い光量で壁全体を染め上げる能力に長けています。空間全体の雰囲気を変えたい場合はウォールウォッシャーが適しています。

Hueフロアランプ/テーブルライトとの違い

フロアランプやテーブルランプは細長いストリングスタイプで照明器具のデザイン性と照らす範囲を広くする製品ですが、ブラックしかないのと、特にフロアランプは背が高いので存在感が出てしまいます。

まとめ

Philips Hue Play ウォールウォッシャーは、コンパクトな筐体にパワフルな表現力を詰め込んだ、次世代の間接照明です。

「壁から少し離して設置する」という物理的な制約はありますが、それをクリアできれば、自宅のリビングを高級ホテルのラウンジや、没入感あふれるシアタールームへと変貌させることができます。

特にホワイトモデルの登場により、日本の住空間への導入ハードルは大きく下がりました。照明による空間演出(ゾーニング)を検討されている方にとって、有力な選択肢となるでしょう。

良ければ記事のシェアをお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次