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Amazon Echo Studio(2025年発売)レビュー|中高音の伸びにも驚いた、再設計されたその良さとは

2025.11.22

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Amazon Echo Studio(2025年発売)レビュー|中高音の伸びにも驚いた、再設計されたその良さとは

Echo StudioはAlexaを搭載するAmazon Echoシリーズの中でも最高峰の音質を誇るプレミアムモデルです。

そのEcho Studioが刷新され、2025年10月に新発売されました。

筆者は、これまで旧型のEcho Studio 2台をステレオペアにして使い、メインのリスニング環境として愛用していたため、新しいEcho Studioの進化には、大きな関心を持っていました。

Fire TV CubeやEcho Subと組み合わせて視聴していました

今回の新モデルの最大の進化は、従来の高音質を維持しつつ、筐体サイズを約40%も小型化したことです。

外観から、気になる音質、その他機能やスペック面の向上など、旧モデルからどのようにアップデートされたのかを、実際に利用してみましたので詳しくレビューしていきます。

本記事は、アマゾンジャパン合同会社より製品を貸与いただき、記事執筆を行なっております。

Echo Studio(2025年発売)レビューサマリ

概要

2025年10月に発売された新しいEcho Studioは、Amazon Echoシリーズ最高峰の音質を誇るプレミアムモデルの刷新版です。最大の進化は、約40%の小型化を実現しながら、高音質を維持・向上させた点にあります。特に、旧モデルの特徴であった迫力ある重低音に加え、中高音の解像感とボーカルの抜け感もよくなっており、フラットでバランスの取れた音質だと感じました。従来通り空間オーディオ(Dolby Atmos含む)に対応し、Fire TVと組み合わせたホームシアター利用(後日対応予定)のメインスピーカーとしても最適です。また、MatterやThreadなどの最新スマートホーム規格に対応し、進化したプロセッサを搭載するなど、今後のスマートホームハブとしての期待も大きい一台です。

メリット

デメリット(留意点)

外観・サイズのチェック

旧モデルのEcho Studioは、そのパワフルな性能と引き換えに、かなりの設置スペースを必要としました。

しかし、新Echo Studioは、旧モデルと比較して約40%の小型化を実現しており、よりリビング等に置きやすいものとなっています。

本体正面

ボタンやリングライトも正面を向くように設計されており、操作性も向上しています。

本体背面

実際に手に取ると、そのコンパクトさがよくわかります。手に持ってみると、そんなに大きくなく、片手で持てる印象です。

旧モデルよりも設置の自由度が格段に向上しており、例えば、Fire TVと組み合わせてホームシアターを構築する場合など、設置場所の選択肢が広がることと思います。(ホームシアター機能は後日対応予定)

Echo Dot Max(右)と比べるとこのくらいの大きさの違いです。
50W電源、出力はその分パワフルです(画像内一部ぼかし処理をしています)

この小型の筐体に、高音質を実現するドライバー構成が凝縮されています。

本製品は、空間オーディオ技術とDolby Atmosに対応するために、ドライバー構成も刷新されており、3.75インチの高偏位ウーファーを1基と、1.5インチのフルレンジドライバーを3基で構成されています。

小型化と高性能化の両立を図られており、特に音質が気になりますね。早速試聴してみましたので、次の章で解説します。

Echo Studio(2025年発売) レビュー

実際に利用しましたので、レビューしていきます。

低音以上に驚いた中高音の解像感、音抜けの良さ

音質こそ、旧モデルユーザーとして最も気になるポイントでした。

個人的に、新Echo Studioで最も良かったと感じるポイントは中高音です。以前のEcho Studioは、どちらかと言うと重低音に迫力がある音質で、低音域の深みが印象的でした。

本作もその血筋を引いており、Echoシリーズで最もスピーカーサイズが大きくウーファーも搭載されていることから、確かに重低音の深みがあると感じます。

ただそれ以上に驚いたのは、中高音の解像感が非常にクリアになっていたことです。これは今までのEchoシリーズにはなかった、新しい感覚でした。

Echo Studioで楽曲視聴

特にボーカルの抜け感が素晴らしいです。特に女性ボーカルの楽曲ではかなりの進化を感じています。

低音の量感についても、少しアップしている印象ですが、ボーカルを邪魔するほどではなく、適度なバランス感に収まっています。

これはイコライザーで調節もできますが、全体として特定帯域が強調されすぎない、フラットな音質になっていると感じています。2-3世代前のEchoシリーズからこの傾向にシフトしてきていると感じていましたが、本作はその完成形とも言える良さです。

楽曲の再生停止はAlexaに話しかけるだけでなく、タップジェスチャーも利用できます。

この体感的な音質の向上は、おそらくハードウェアの工夫が効いています。スピーカーを包む生地に3Dニット技術を盛り込むことで、音の透過性を高めたとされていますが、筆者もそれをしっかりと体感できました。

この設計により、ボーカルのみならず、ベース音からハイハットまで、音楽の細部までしっかりと聴き取ることができるようになったと感じています。

さらに、再生時のノイズ処理性能の進化も見逃せません。古い音源にありがちなノイズ音が、他のEchoシリーズと比べて聞こえにくくなっています。

筆者が試した洋楽では、ノイズ音が少なく、こもっていた音も綺麗に再生されています。これは、内部の高度なプロセッサによる恩恵であり、音楽鑑賞のクオリティを底上げしていると感じます。

このようなことから、誇張抜きにEcho Studioの音質には大満足です。

空間オーディオ技術、Dolby Atmosにも対応

Echo Studioは元々低音域が強調されるというイメージがありましたが、新モデルが提供する音響体験は、中高音の進化も含めて想像以上の感動がありました。

本製品は、空間オーディオ技術Dolby Atmosに標準で対応しており、臨場感あふれる立体音響を楽しむことができます。

女性のJPOPのリマスターされたUltra HDやDolby Atmos音源を聴いてみましたが、先述の通りボーカルの音抜けの良さが際立つことに加え、音の立体感にも驚き、いつも聴いている楽曲でもまた違った体験ができました。

この空間オーディオやDolby Atmosの音源は、音が左右方向だけでなく、上下方向(前後方向)にも伸びることが特徴で、これにより音の広がりと臨場感が一段と深まります。

Alt text Desktop BTF 4 UK
引用:https://www.amazon.co.jp/dp/B0DXMYB4XN

また、本機はFire TVと組み合わせることでAlexaホームシアターとしての利用が最適です(後日対応予定です)。以前も旧Echo Studioを2台組み合わせて利用していましたが、例えばアクション映画では、Dolby Atoms対応であるとアクションに追従するかのように音が動き、その位置関係がしっかりと把握できます。

音像定位が良く、音楽視聴というより、映画視聴をした際にそれをハッキリと感じ取れる良さがあるので、本機でも別途検証します。

なお、Echo Studio(2025年モデル)では、本機を最大5台連携させた5.1chホームシアターにも対応予定とされています。これにより、より一層Fire TVの視聴クオリティが上がります。

Alexaホームシアターでは、単に音声操作やFire TVと連携したコンテンツ視聴ができるだけでなく、スピーカー設置時に自動キャリブレーションが行なわれます。これにより、変則的な配置であっても、設置状況に合わせたサウンド構成が自動で適用されるという利点もあり、部屋に合わせたスピーカー構成が柔軟なのもメリットです。

筆者はまだ自宅で5.1チャンネルを体験できていませんが、このコンパクトになったEcho Studioで組んだときの音響体験がどのようになるのか、とても気になっています。今後徐々に買い足していき、本格的な5.1チャンネルを体験してみたいと思っています。

マルチルームミュージックのメイン機としてだけでなく、Fire TVと組み合わせたホームシアター利用のメインスピーカーとして、本機は最良の選択肢の一つだと感じています。

最新のスマートホーム規格にも対応

Echo Studioは、Amazonの最新のスマートスピーカーラインナップの一つです。

ハイエンドなオーディオデバイスであると同時に、スマートホームのハブとしての役割も担っています。

Echo Studioとスマートホームデバイス:SwitchBot ハブ3

そのスマートホームハブも最新規格となっており、従来のZigbeeに加え、新しいスマートホーム共通規格であるMatter、さらに、そのMatterを支える通信技術であるThread(Threadボーダールーター)にも対応されています。

特にThreadボーダールーターに対応したことで、スマートデバイスとの通信において、一部の通信処理がクラウドを経由せず、ローカル処理されるようになります。これにより、クラウドへの依存度が下がり、スマート照明のオン・オフといった操作がより安定的かつ高速で行えるようになります。

この点は現在のところは体感として分かりにくい部分もありますが、このMatter(とThread)は、スマートホームの共通規格であり、今後発売されるスマートホーム製品とも一定の互換性を担保できます。その将来も含め考えると、Echo Studioを今買う価値は大きいです。

進化したプロセッサー(AZ3 Pro with AI Accelerator)

新しいEcho Studioには、進化したAZ3 Pro with AI Acceleratorが搭載されています。

このプロセッサの進化は、本機が単なるオーディオデバイスとしてだけでなく、Amazonが提唱する生成AI「Alexa+」時代のハブとして機能するための重要な要素です。

AI Acceleratorの搭載により、より高速で複雑な処理が可能となっています。

体感でもテレビの音声が流れている状態でもAlexaの応答がしやすくなっており、よりスムーズにAlexaの持つさまざまな機能へアクセスができました。

Alexaの通話機能はスピーカー構造の再設計によって、通話の音声品質も上がっていました。

先述の音響面でも、このプロセッサが、前述したノイズリダクション機能や、空間オーディオのリアルタイム最適化といった音響処理を支える基盤となっています。

このプロセッサーをベースに、Echoのデバイス体験を大きく変える可能性があるので、今後にも期待が持てます。

まとめ

長年Echo Studioを使用してきた筆者の視点から見ても、新しいEcho Studio(2025年発売)は、旧型の良さである低音の迫力を継承しつつ、音質面で大きな飛躍を遂げたモデルだと感じています。

特に、約40%の小型化 を実現しながら、旧モデルのイメージを一新する中高音域の解像感とボーカルの抜け感を大幅に強化した点 は、最も評価したいポイントです。再設計されたおかげで、楽曲を細部まで楽しめるようにもなりました。

スマートホームや最新プロセッサのことも含めると、今後にも期待ができるモデルで、個人的一押しです!