
Amazon Echo Show 11 レビュー|大画面は正義!再設計された性能の良さと今後の展開にも期待
2025.11.19
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Amazonのスマートディスプレイ「Echo Show」シリーズは、発売開始から数年が経過し、製品カテゴリーとして成熟期を迎えています。
そんな中で新たに登場したフラッグシップモデル「Echo Show 11」は、従来モデルからディスプレイ性能、スピーカー音響、そしてプロセッサーに至るまで刷新が図られています。
さらに、次世代の生成AI「Alexa+」や新しいスマートホーム規格(Matter/Thread)を見据えた設計となっており、未来のスマートホーム体験をリードする存在にもなっています。
本記事では、実際にEcho Show 11を利用してみた筆者が、その最新モデルの魅力と可能性を詳細にレビューします。
本記事は、アマゾンジャパン合同会社より製品を貸与いただき、記事執筆を行なっております。
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目次
レビューサマリ

「Echo Show 11」は、11インチの大型フルHDディスプレイと強化された音響システムを搭載した、Amazonのフラッグシップスマートディスプレイです。大画面を活かした動画視聴やビデオ通話、デジタルフォトフレームとしての利用はもちろんのこと、次世代の共通スマートホーム規格であるMatterおよびThreadボーダールーターに対応し、未来のスマートホーム体験をリードするデバイスとして設計されていました。カスタム設計された新世代プロセッサー「AZ3 Pro」を搭載し、操作レスポンスも大幅に向上していて使い勝手が良かったです。
メリット
- 大画面・高画質: 11インチフルHDで動画視聴や情報確認が非常に快適。
- レスポンスの高速化: AZ3 Proプロセッサーにより、タッチ操作や音声応答がヌルヌル、サクサクとスムーズに。
- 高音質と空間オーディオ: ステレオスピーカーとカスタムウーファーにより、映像コンテンツの迫力が向上。
- ビデオ通話の強化: 自動顔追尾機能により、動き回りながらでも最適な構図で通話が可能。
- 高い将来性: Matter、Thread Border Routerに対応し、スマートホームハブとして高い互換性を実現。
デメリット(留意点)
- 設置スペース: 設置にはある程度の専用スペースが必要。
- Fire TV機能がない: Echo Show 15で実装されているFire TV視聴機能は未対応(今後のアップデートに期待したい)
- Dolby Atmos非対応: 空間オーディオは対応するものの、Prime VideoなどのDolby Atmos音源には未対応。
本体外観
Echo Show 11は、その大型ディスプレイにもかかわらず、洗練されたデザインだと感じています。


本体は大型であるため、設置には専用のスペースが必要になりますが、特にキッチンカウンターに置いてレシピ動画を確認したり、リビングルームのサイドボードに置いて情報ハブとして機能させたりするには最適なサイズ感と言えます。

大型ではあるものの、ディスプレイ部分はかなり薄型で、背面と相まって、インテリアにも馴染むスタイリッシュな印象を与えます。


デザイン面での特筆すべき点は、構造的にディスプレイが土台から少し浮いているように見えることです。

特に少し上から見下ろした際のこの浮遊感のあるデザインは、見た目のカッコよさを際立たせ、デジタルデバイスでありながら軽快な印象です。
さらに別売のスタンドを利用すると、より安定して利用できます。
大型デバイスでありながら圧迫感が少なく、日常の風景に溶け込むよう工夫されたデザインは、Amazonのプロダクトデザインにおける成熟を感じさせます。
画面が大きいは正義!表示や操作性に進化が見られ、何をするにも良い体験が得られる
11インチの大画面とフルHD(1920×1080ピクセル)の鮮やかな映像は、本機の最大のメリットです。
Prime VideoやYouTubeなどの動画コンテンツを視聴する際、この大画面は没入感をもたらし、内蔵の空間オーディオ対応スピーカーと相まって迫力のあるサウンドと共に楽しめます。


しかし、画面の「大きさ」がもたらす恩恵は、エンターテイメント面だけに留まりません。まさに「画面が大きいは正義」と言う感じで、日常のAlexa体験の質が全体的に向上します。
たとえば、以下のようなシーンでその真価を実感します。
情報の一覧性
やることリストや買い物リスト、写真のスライドショー、天気予報や家族の予定表などを一度に多く表示することが可能になります。
朝の忙しい時間でも、画面をタップすることなく必要な情報を一目で確認できるのは、使ってみると非常に便利でした。



歌詞表示
Amazon Musicなどで楽曲を再生する際、歌詞表示はかなり見やすいです。ディスプレイから多少離れた場所にいても、歌詞をしっかりと確認しながら歌を楽しむことができます。

その他情報コンテンツ
Alexaで買い物する際や、調べ物をする際にももちろん効果的です。大きな文字でしっかりと確認して購入したり、情報を得たりすることができます。


優れた視認性と視野角
Echo Show 11は視野角が広く、部屋のどこから見ても綺麗な映像が確認できる点も特筆すべきです。
画面が暗くなりがちだった従来のEcho Show 5などの小型モデルと比較すると、斜めから見ても明るさや色彩が損なわれにくく、特にビデオ通話中に部屋の中を動き回る際に有効な機能です。


レスポンス
レスポンスの良さも進化を遂げていると感じました。従来のEcho Showと比較すると、まるでスマートフォンやタブレットのように「ヌルヌル、サクサク」と滑らかに動作します。
筆者もEcho Show 5を使用していた経験がありますが、設定メニューを開く際やウィジェットを切り替える際に、わずかな「カクつき」や「もたつき」を感じることがありました。しかし、Echo Show 11ではそれらが完全に解消され、タッチ操作に対する追従性が非常に優れています。


これは、カスタム設計された新しいAZ3 Proプロセッサーの恩恵であり、画面が大きいことによる操作のしやすさと相まって、音声入力だけでなくタッチ操作も非常に快適になりました。
発売当初よりもUI(ユーザーインターフェース)設計もかなり洗練されており、設定メニューやウィジェットの配置などが直感的かつ容易に行えます。
このレスポンスの速さと操作性の向上は、Alexaによる音声利用だけでなく、タッチパネル操作に慣れているユーザーにこそ、特に快適さを実感してもらえるポイントだと感じています。
音響面も良い、Prime Videoなどの視聴にもグッド
音響面においても、Echo Show 11は大きな進化を遂げています。重低音用のウーファーとクリアな高音用のツイーターを組み合わせた2ウェイスピーカーシステムを採用したことにより、豊かなサウンドを実現しています。
部屋中に広がる迫力ある「空間オーディオ」に対応しており、Prime Video、YouTubeなどの動画ストリーミングや、Amazon Music、Spotify、Apple Musicなどの音楽ストリーミングコンテンツを、臨場感あふれるサウンドで楽しめます。

実際に利用してみて特に強調すべきポイントは、その重低音の豊かさです。低域がより深く、より豊かに響くようになり、Echoデバイスで視聴する映画や迫力のある音楽を聴く際の満足度が大幅に向上しました。
空間オーディオへの対応は、音が左右だけでなく、前後にも広がるような立体的な音場を作り出すのが特徴です。実際に映画を視聴した際にも、サウンドがディスプレイの枠を超えて広がっていく感覚があり、作品への没入感を高めてくれました。
例えば、アクションシーンでの爆発音や、自然ドキュメンタリーでの環境音など、音の広がりや奥行きがはっきりと感じられ、映像と相まって、従来のスマートディスプレイでは得られなかった臨場感を味わうことができました。
キッチンやリビングに設置していても、その場所がちょっとしたホームシアターのような空間に変わる、という体験は、個人的に最も満足度が高いポイントの一つです。映画鑑賞にも十分耐えうるレベルだと感じています。
ただし、注意点として、本機はDolby Atmosには対応していません。Prime VideoでDolby Atmos対応コンテンツを視聴する際、その規格の恩恵をフルに受けることはできませんが、それを踏まえたとしても、この価格帯のスマートディスプレイとしては十分満足できる音響スペックを持っていると言えます。
唯一惜しまれる点として、Echo Show 15に搭載されているようなFire TVのコンテンツをより見やすく表示・操作できる機能(Fire TVの設定)が、現時点では導入されていません。

Echo Show 11は画面サイズが大きいため、Fire TVコンテンツを視聴するポテンシャルは十分に高いと考えられます。これはぜひ、今後のファームウェアアップデートで導入を期待したい機能です。
特におすすめな使い方はビデオ通話、見守りにも活用可能
Echo Show 11を利用する上で、筆者として最もおすすめな使い方はビデオ通話機能です。
これは従来Echoデバイスの人気の機能ですが、Echo Show 11では特に使いやすいです。
実際にEcho Show 11とEcho Show 5(第3世代)でビデオ通話をテストし、表示や動作、音質をチェックしました。

まず、Echo Show 11の大画面かつ解像度の高い点が表示の良さを際立たせます。
加えて、音質面もスピーカーが再設計されたことからか、よりクリアに聞き取れるようになりました。
加えて、Echo Show 11は、通話中にユーザーの顔を認識し、自動で最適な構図に拡大・調整する機能を搭載しています。(自動フレーミング機能)
通話中にユーザーが部屋の中で多少動き回っても、顔を画面の中心に捉えるようにしてくれます。

この自動フレーミング機能は、ビデオ通話を頻繁に行うユーザーにとって、大きな利点だと感じました。
家事や作業をしながら、あるいは子供が部屋の中を動き回りながら会話をするようなシチュエーションでも、相手にストレスなく顔を見せ続けることが可能です。
また、この自動追尾機能は、遠方の家族の「見守り」にも応用できます。
例えば、介護が必要な高齢の親に対して設置した場合、離れて暮らす家族がビデオ通話を開始すれば、料理中や外出中など、そばにいられない時でも常に画面を通して顔を見守ることができます。
自動フレーミング機能があるおかげで、何か動きがあったりした場合にも、ある程度カメラがその動きを追い続け、状況を確認し続ける助けとなります。
常に顔を見ていることができるという安心感は、特に外出が多い家族にとって非常に価値のある機能だと実感できるでしょう。
ただし、本機はパンチルト(首振り)に対応したネットワークカメラというわけではありません。あくまでディスプレイの前にいる人物をデジタルズームで追尾する機能であり、その範囲は限定的です。
より広範囲の監視や、見守り・防犯に特化した使い方をしたい場合は、RingのPan-Tilt Indoor Camのような専用のネットワークカメラと組み合わせて活用するのが、最も安心で実用的な使い方と言えるでしょう。
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多機能なデジタルフォトフレームとして優秀
使っていない時においても、Echo Show 11はリビングやキッチンを彩る優秀なデジタルフォトフレームとして活躍します。
さらに、Amazon Photosにアップロードされている写真を表示するように設定すれば、家族の思い出や大切な瞬間をランダムにスライドショー形式で楽しむことができます。
11インチのフルHDディスプレイは写真を表示するのに十分な鮮やかさとサイズ感を持っており、高機能なデジタルフォトフレームとして抜群に良いです。

さらに、単に写真を流すだけでなく、この機能に楽曲再生機能を組み合わせることで、空間に心地よいBGMとともにお気に入りの写真を流す、といった「雰囲気作り」の演出も容易に行えます。
楽曲再生機能で音楽を流して利用すると雰囲気が出るため、ホームパーティーや来客時など、雰囲気を重視したい場面での活用にも最適です。
次世代のスマートホーム機能に対応
Echo Show 11は、単なるスマートディスプレイとしてだけでなく、「スマートホームハブ」としても大きな進化を遂げています。
従来通り、Alexaによる音声操作やタッチパネル操作で、照明やエアコンなどの対応家電を一括コントロールできる機能はもちろん健在です。

しかし、本機が真価を発揮するのは、その対応規格の幅広さです。従来のZigbeeに加え、新しいスマートホーム共通規格であるMatter、さらに、そのMatterを支える通信技術であるThread(Threadボーダールーター)に新たに対応しました。
この対応がなぜ重要なのでしょうか。簡単に整理します。
- 幅広い互換性の確保: Matterは、メーカーの垣根を越えてスマートデバイス間の互換性を確立するために開発された共通規格です。Echo Show 11がMatterに対応したことで、今後発売される幅広いメーカーのスマートデバイスと、より簡単かつ確実に接続・操作が可能となり、設定の複雑さが軽減されます。
- 通信の高速化と安定化: Threadボーダールーター機能に対応したことで、スマートデバイスとの通信において、一部の通信処理がクラウドを経由せず、Echo Show 11内でローカル処理されるようになります。これにより、クラウドへの依存度が下がり、スマート照明のオン・オフといった操作がより安定的かつ高速で行えるようになります。この点は現在のところは体感として分かりにくい部分もありますが、このMatter(とThread)は、スマートホームの共通規格であり、今後発売されるスマートホーム製品とも一定の互換性を担保できます。その将来も含め考えると、Echo Show 11を今買う価値は大きいです。
加えて、カスタム設計されたプロセッサー「AZ3 Pro」と、アンビエントAIのために新たに設計されたAIアクセラレーターも注目すべきポイントです。

本機は、将来的に生成AI技術による新たなAIアシスタント「Alexa+」にも対応できるよう設計されています。Alexa+が利用可能になった際には、この強力なプロセッサーとAIアクセラレーターにより、より最適化された形でAI体験ができるものとされています。
これにより、各種機能強化に加え、スマートホーム面でもより柔軟で自然な操作ができるのではと大いに期待がもてます。
Echo Show 11は、単に「今使える最高のEcho Show」であるだけでなく、数年先のAI技術の進化を見据えた「未来への投資」として大きな価値があると言えるでしょう。
レビューまとめ
Echo Show 11は、単なるAmazon Echoシリーズの大型モデルという枠を超え、大画面の視覚的な快適性、優れた音響体験、そして次世代スマートホーム規格への対応という三位一体の進化を遂げたフラッグシップモデルです。
11インチのフルHDディスプレイは、ビデオ通話、動画視聴、情報確認のすべてにおいて最高の視認性を提供し、レスポンスの速さも加わってストレスのない操作を実現しています。
カスタムウーファーを搭載した空間オーディオ対応のスピーカーは、リビングやキッチンを賑やかな空間にすることができます。
そしてMatterとThreadボーダールーターへの対応は注目すべきポイントです。Echo Show 11は現在の利便性だけでなく、今後数年にわたるスマートホームの進化にも対応できる高い将来性を手に入れました。特にスマートホーム製品をこれから導入する方や、既存のスマートホーム環境をより安定化・高速化したいと考える方にとって、本機は「今、選ぶべき」最有力候補と言えるでしょう。
カスタムプロセッサーAZ3の搭載とAlexa+への対応予定は、AIアシスタントの体験が今後大きく進化することを示唆しており、未来のAI生活の入り口としても、非常に期待できるデバイスです。
現状の実用性と今後への期待を兼ね備えた素晴らしいデバイスでした。
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