2026年6月27日に、北海道北広島市にて、介護・福祉視点でスマートホームの利活用をするイベントが開催されました。
昨年開催された同イベントでは、当協会に参画している銀座堂の藤川氏が登壇され、参画企業のデバイス類を展示しておりました。(昨年のレポートはこちら)
今回は、北広島市介護サービス連絡協議会主催、北広島市にし高齢者支援センターと当協会が共催で、「スマートホームで支えるこれからの見守り・介護」と題し、スマートホームやスマートホーム以外にも、介護や見守りに活用する事例等を紹介するイベントを実施しました。
LIVING TECH協会にも企画運営のご相談をいただき、セミナーや展示等の企画運営でサポートいたしました。
地域の高齢者が、「住み慣れた地域で暮らし続けるための勉強会」というコンセプトのもと、当日は、介護サービスを行う事業者、介護リフォーム事業者、介護系サービスに取り組むスタートアップシニア層の地域住民の方、近隣の自治体の包括支援センターなど、多くの方にお集まりいただきました。
遠隔で親の介護を行ったノウハウが満載の「見守りテック講座」

以前、当協会の会員企業ネットワーキングの場でセミナーをしていただきましたが、今回はアップデート版で講座が行われました。市販のスマートホームデバイスを活用し、親御様の認知症課題を解決した事例をご紹介しました。

スケジュールを忘れずにリマインドするのにスマートスピーカーを活用したり、訪問販売の対策でスマートドアベルを活用したり、スマートウォッチの歩数計機能で活動状況を把握したり、実際の遠隔介護の実例を交えたお話しに、参加者も手元の資料にメモを取られているのが印象的でした。

熱中症予防などに、スマート温湿度計とスマートリモコンを併用して、室温が一定以上高くなったらスマートリモコンで冷房をつけるといった事例も紹介しました。
質疑応答の時間では、介護サービスのケアマネージャーさんが利用者の方から寄せられる「二世帯住宅で切らしているが、夜間別々の空間で寝るとき、夜間のうちに何かあった場合に状況を知ることができるのか」「古いエアコンでもスマートリモコンで遠隔操作できるのか」といった具体的な利用シーンに関する質問が寄せられました。




参加者アンケートからは、「実際の見守り経験に基づいたお話はリアリティに富み、よい学びになった」、「既存の市販IoT機器で遠隔の家族を見守ることが可能だと具体的によくわかった」といった声が寄せられ、単なる機器のスペック紹介ではなく、「実際にどう使われ、どう役に立ったか」というストーリーが参加者の深い納得感を生みました。
介護・見守りに活用できるデバイス・サービスの紹介



第2部では、実際に介護見守りに活用できるデバイスやサービスを持つ企業が現地の展示やプレゼンテーションを行いました。LIVING TECH協会の参画企業の展示もあり、スマートホームに限らず、北海道の地元の企業様の実用的なサービスやソリューションも展示されました。

- ラネット
- キヅクモカメラサービスのみまもり機能(My circle)
- アンカードシステムズ
- ボタンひとつでスマホにLINEでヘルプメッセージが届く みまもりボタン キテネ
- ノアコンツェル
- ALSOK北海道
- 離れて暮らす家族の生活を見守るサービス みまもりサポート
- KDDI
- コンセントに挿すだけで、人の動きを検知し、異常をお知らせ かんたん見守りプラグ
- 子供見守りGPS オリコン調査3年連続No1 安心ウオッチャー
- かんたん、押すだけテレビ電話 memet
- 気持ちにそっと寄り添うポケットサイズのおともだち ポケとも
- SWITCH BOT
- スマートリモコンや人感センサー、見守りカメラ等(公式サイト)
- リンクジャパン
- シニア住宅プラットフォーム eBell
- Amazon
- Amazon Echo Show8「Alexaは、あなたにとってどんな存在ですか?」活用動画
- おうちの「今」をすぐそばに。Ring 首振り機能付きインドアカム
- NTTドコモ
- 離れて暮らす、私と親に、ちょうどいい。 ちかく
- リビングロボット
- 人とロボットが共に生きる メカトロウィーゴー
- WIZARD
- IoTで服薬サポート お薬のむバイ
各社からのプレゼンテーションの後は、会場内で自由に見学&相談会を実施しました。






参加者からは、「機器の展示、自由観覧」「見守りテック紹介コーナー」への関心が非常に高く、講話とのセットで実機が見れる、使い方をきくことができる機会が提供でき、自宅で使うイメージをつかんでいただけたようでした。
「色々な便利ツールがあることは知っていたが、今回活用例や実物を目にすることができて大変有意義だった」、「機器やシステムの紹介が良かった」と、カタログやプレゼンだけでは伝わらないサイズ感や操作性を「体感」していただく機会として有意義に感じていただけたようです。
一部の機器・デバイスは、利用者の方が来られた際に実機を見られるように介護支援センター様に常設いただく予定です。
次世代住宅プロジェクトの活用
今回は、ただ単にスマートホームをはじめとするデバイスやサービスを知っていただくだけではなく、利活用に向けた事例についても、当協会で評価事務局をとして関わらせていただいている次世代住宅プロジェクトのご紹介を行いました。
平成29年から始まった国土交通省による、住宅領域における先導的な技術(スマートホームやIoTを含む)を活用して、「高齢者や障害者の生活支援」、「健康管理の支援」、「防犯対策の充実」、「家事負担の軽減・時間短縮」、「コミュニティの維持形成」、「物流効率化への貢献」といったテーマに即した技術の検証に対して補助金が支給される制度です。
特に、介護・福祉領域においては、今回の出展企業で例えると、「高齢者や障害者の生活支援」においては、以下のような技術を活用して、課題解決の検証を行うプロジェクトなどが検討できるかと思います。
- スマートホーム(ドアベル、スマートディスプレイ、開閉センサー、人感センサー、見守りカメラ、スマートプラグなど)の活用による見守り
- 服薬を知らせる機器を使った服薬支援
- 緊急時の呼び出しの活用(キテネ、eBell、見守りサポート)
- コミュニケーション支援(ちかく、memet、メカトロウィーゴ、CoRoMoCo、ポケとも)
介護事業者様でも、自治体でも、包括支援センターでも申請者としてエントリー可能です。
次世代住宅プロジェクト公式サイト

まとめ
今回で第3回を迎えた今回のイベント、昨年は、当協会の会員企業の方がご登壇され、今年はさらに深くかかわらせていただき、具体的な利用シーンや補助金のご紹介をすることで、利活用に一歩近づけるようにと企画しました。
来場者が事業者と近隣住民の方が混在していたこともあり、運営面においては、B2BとB2Cの違いを明確にしてお伝えする方法、持ち帰ってご家族と議論・検討できるような配慮などを次回開催する際にはアップデートして支援していきたいと思います。
介護・福祉領域におけるスマートホーム等の利活用について、こういったイベントのサポートやご相談も承ります。また、健康・福祉・介護領域の展示会などでのセミナー等も承ります。info@ltajapan.comまでお気軽にお問い合わせください。
