2026年6月1日、AmazonのKindleシリーズの最新モデルの体験会イベントがメディア向けに行われました。シリーズ初となるカラーディスプレイ搭載モデル「Kindle Scribe Colorsoft」をはじめとする3つの新モデルが発表されました。実機体験に加え、開発背景やビジネスでの活用法に迫るトークセッションが行われました。このイベントの模様をお届けします。
なお、LIVING TECH協会では、「人々の暮らしを、テクノロジーで豊かにする」という理念のもと、製品発表会や体験イベントにも参加し、暮らしをより便利で快適にするプロダクトやサービスの魅力を発信しています。
新製品・新サービスの発表会や体験会、メディア向けイベントなどで、生活者に向けた発信をご希望の企業様は、ぜひLIVING TECH協会までお声がけください。
これからも、企業の新しい挑戦と生活者のよりよい暮らしをつなぐ活動を進めてまいります。

Kindleデバイスとは?

Kindleとは?
Kindle(キンドル)タブレットは、いわゆる「電子書籍リーダー」で、本を読むことに特化した端末です。グローバルでの発売開始から2027年で20年、日本では2012年の発売から15年を迎えます。Amazon Echoの日本発売が2017年なので、スマートスピーカーより5年前にローンチされたAmazonブランド初のデバイスで、このたび、満を持してカラーディスプレイ搭載モデルが発表されました。
読書特化端末ということで、ディスプレイは、直接光が出てくるバックライトではなくフロントライトを採用しており、長時間読書をしても目が疲れにくい設計です。また、アンチグレアのように、ディスプレイの画面が反射せずに紙のようにくっきりと表示されます。
コンパクトなエントリーモデル「Kindle」、防水機能を有した人気のスタンダードモデル「Kindle Paperwhite」、専用ペンでノートのように書き込みができる「Kindle Scribe」がありますが、今回はこの「Kindle Scribe」にカラーディスプレイを搭載した「Kindle Scribe Colorsoft」が発表されました。
書き込みができるKindle Scribeの初代モデルは2022年に発売されましたが、2026年現在、ユーザー数は4.6倍に伸びているそうです。
2026年モデルは、Scribeシリーズで「Kindle Scribe Colorsoft」(カラー対応)、「Kindle Scribe」(フロントライト搭載)、「Kindle Scribe フロントライト非搭載モデル」の3製品が発表されました。
「書く・考える」ができるFireタブレットとの差別化

なお、AmazonはFireタブレットも発売していますが、「エンタメ特化型」と言っても過言ではないFireタブレットとは異なり、「読書特化モデル」として明確に差別化がされています。画面の適度な摩擦感、目への優しさ、そして何よりSNSなどの通知に気を取られず、数週間持続するバッテリー等、いろいろな意味で「集中できる環境」を追求したデバイスです。
「書くことは人類の特権であり、書くことで人類は進化してきた」と説明がありましたが、従来の上質な読書体験に加え、「書くこと・考えること」をポイントに置いており、読むことに加え、そこから生まれたひらめきやアイデア、メモをその場で記し、残すことができる機能が盛り込まれています。
Fireタブレットとの比較
| Fireタブレット | Kindleタブレット |
|---|---|
| エンタメを楽しむためのタブレット端末・バックライトで映像が鮮明でカラフル・動画や音楽などエンタメ特化・スピーカーつき・別売りのキーボードも | 読書特化型のタブレット・フロントライトで目に優しい・エンタメやニュース機能がないため余計な通知に邪魔されない・長時間バッテリー設計 |
従来のKindleのユーザーターゲットは幅広いユーザーでしたが、今回の新製品はビジネスユーザーをターゲットとしたハイエンドモデルの位置づけになります。
最新モデル4つのこだわりポイント

2026年の新製品は、「Kindle Scribe Colorsoft」(カラー対応)、「Kindle Scribe」(フロントライト搭載)、「Kindle Scribe フロントライト非搭載モデル」の3製品が発表されましたが、4つのこだわりがあり、ハードウェアとしても、ソフトウェアとしても劇的に進化しています。
- Kindle Scribe史上初のカラーディスプレイモデル (※Kindle Scribe Colorsoftのみ)
- 紙に書いているような書き心地
- ビジネスツールとしての完成度
- 書くことと読むことのシームレスなつながり
カラーディスプレイによる表現の進化

特筆すべきは初のカラーディスプレイ搭載で、これにより読書している際のハイライトや、ワークブックのメモの表現が劇的に進化しています。目に直接光が差し込まないフロントライトを採用していますが、LEDを小型化し従来モデルの2倍搭載し、ディスプレイに密着させ、均一な照明が実現されています。
また、「書く」機能としては、10色のペンと5色のハイライトが使用可能になり、「読む」機能としては、ビジネス文書などのカラーチャート等が見やすくなり、ビジネスユースでの使い勝手が飛躍的に向上しています。また、カラーになった付随効果として、11インチの画面で、漫画を見開き・カラーで読めるといったポイントもユーザーにとって嬉しいポイントです。

紙に書いているかのような書き心地とカラーの表現
独自にカスタマイズされたQxideディスプレイ技術や、テクスチャ加工されたディスプレイ表面と高速レスポンスで、視差(パララックス)が以前のモデルに比べて縮小されているとのことで、書き心地の良さを実感できます。タッチ&トライとしてデモ機が置かれていたので、実際にさわってみましたが、本当に紙に書いているような感触を味わうことができました。
筆記用具の種類は5種類ありますが、筆者が気に入ったのは「万年筆」と「鉛筆」です。物理的には同じスタイラスペンと同じディスプレイなので変わらないはずなのですが、書き心地の違いをなんとなく感じるくらいリアルな書き心地を感じました。特に鉛筆は、スタイラスペンを傾けると太く、立てると細く書けるのがリアルです。太さも5種、色は10色から好みに合わせて書くことが可能です。

ハイライトも試してみました。黄色、ピンク、オレンジは、鮮明な色ではなく、淡い感じの色なので、最初は少し違和感を感じるかもしれません。ただ、柔らかで疲れにくい印象を受けました。

薄型・軽量化・高速化
前モデルと比べて、本体の厚みが0.3mm薄くなり、5.4mmの薄さを実現し、デザイン的にもベゼルがスリム化されています。重さも400gと、前モデルから33gも軽量化しています。また、ページ送りや書き込みが最大40%高速化しています。
その他新機能

新しいホームUI
今回のモデルではホーム画面が一新され、「クイックノート」が追加されました。これにより、メモを取りたいときに、ホーム画面からダイレクトにメモを取ることが可能です。
クラウド連携
従来のPCとのケーブル接続や、アプリによる「Send to Kindle」機能に加え、このモデルから、クラウド連携機能が搭載され、Google DriveとMicrosoft OneDriveからのファイルをインポートし、メモを追加することが可能です。エクスポートはMicrosoftのOneNoteに限定されますが、ノートを共有することが可能です。
ワークスペース
今まではノートしか保存できなかったところ、今回の新モデルから、本とPDFファイルも同時に格納できるようになり、フォルダ別に整理する機能が追加されました。
長時間バッテリー
「Kindle Scribe Colorsoft」は最大8週間、「Kindle Scribe」(フロントライト搭載/フロントライト非搭載モデルとも)は最大12週間の長時間バッテリーが特徴です。よく使うデバイスでバッテリーが長持ちするのは非常にストレスなく助かります。

詳細は、Amazonニュースリリースも参考にされてみてください。

ビジネスユーザー視点で見る「Kindle Scribe Coloesoft」
今回の新製品は、特にビジネスユーザーをメインターゲットにしたモデルであり、『FORZA STYLE』編集長の干場義雅氏がゲストとして登壇し、ビジネスユーザー視点で使い心地などを紹介しました。
「仕事ができる人はメモ魔」
干場氏は「事(こと)を仕(つかまつ)るのが仕事であり、いかに信頼されるかが重要」と語り、仕事道具には「使えること」と「佇まいの美しさ」の両立が求められると持論を展開しました。仕事ができる人の共通点として、デジタルな時代でも些細な相手の発言やコメントを「メモ」し、仕事に活かす。「タイパ」がお停められる時代に、その場ですぐに書くことができる使い勝手の良さにも言及されていました。
また、どんなビジネスシーンでも違和感のない上質なデザイン・カラー・質感も評価されています。実際に使うシーンにおいてはもちろん、出張が多い仕事柄、常に最小限の荷物で移動するミニマリストの干場氏にとっては、約230gの最新のスマホに保護ケースを付けた重さに迫る「400g」という軽さは、出張の際にもストレスなく持ち運べる理想的なサイズ感であると述べました。

手書きのラフな図形を自動で整形してくれる描写機能として新搭載された「スマートシェイプ」機能。

価格と発売日

各モデルの価格は以下の通りで、6月10日(水)から出荷開始予定です。
- Kindle Scribe Colorsoft(フィグ):115,980円(税込/64GB)
- Kindle Scribe Colorsoft(グラファイト):106,980円(税込/32GB)、115,980円(税込/64GB)
- Kindle Scribe(グラファイト):89,980円(税込/32GB)、98,980円(税込/64GB)
- Kindle Scribeフロントライト非搭載モデル(グラファイト):72,980円(税込/16GB)
カラーモデルの新色「フィグ」はイチジクをイメージしたカラーで、スタイラスペンも本体と同じフィグ色です。それ以外のモデルは共通のスタイラスペンになります。
また、充実した純正アクセサリーも展開されています。
- Amazon純正 折りたたみ 植物性レザーカバー (グラファイト、マッチャ):13,480円(税込)
- Amazon純正 折りたたみプレミアムレザーカバー(グラファイト、フィグ):17,980円(税込)
- Amazon純正 手帳型 プレミアムレザーカバー(グラファイト、フィグ、キャラメル):20,980円(税込)



まとめ

今回の新モデルは、「書く」機能を追求し、進化させた『ビジネスツール』としての位置づけです。
読書によるインプットだけでなく、ハイライトやメモを追加し思考の整理やサポートができるだけでなく、特化モデルだからこそ余計な通知なく、ワークスペースでの自由なアイデア、書き込みが可能です。カラー表現ができるようになったことで、クリエイターの方なども活用できるモデルです。
移動時間の読書だけでなく、手軽にアウトプットすることも可能ですし、息抜きにKindleで雑誌や漫画をカラーで読むことも可能です。自分の右腕になる最強のビジネスツールとして是非検討されてみてください。
なお、LIVING TECH協会では、「人々の暮らしを、テクノロジーで豊かにする」という理念のもと、製品発表会や体験イベントにも参加し、暮らしをより便利で快適にするプロダクトやサービスの魅力を発信しています。
新製品・新サービスの発表会や体験会、メディア向けイベントなどで、生活者に向けた発信をご希望の企業様は、ぜひLIVING TECH協会までお声がけください。
これからも、企業の新しい挑戦と生活者のよりよい暮らしをつなぐ活動を進めてまいります。

