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Nature Remo Lapis レビュー|石のデザインと節電機能が光るスマートリモコンの実力

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スマートホームに関心のある方なら、一度は耳にしたことがあるであろう「Nature Remo」シリーズ。国内のスマートリモコン黎明期から市場を牽引してきた、まさにパイオニア的な存在です。

そのNature Remoシリーズの新作として登場したのが、今回レビューする「Nature Remo Lapis(ネイチャーリモ ラピス)」。海辺の石をそのままデスクに置いたかのような、これまでのスマートリモコンとはまったく趣を異にする独自のデザインが最大の特徴です。

Lapis本体は海辺の石をイメージしたデザイン
Lapis本体は海辺の石をイメージしたデザイン

筆者は初代(もっと言えばIRKitの頃)からNature Remoシリーズは全て利用してきました。その視点から、本機Nature Remo Lapisを触れた感想をまとめます。

Nature Remo Lapis(Remo-2W3)
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 海辺の石をモチーフにした唯一無二のデザインでインテリアに馴染む
  • Bluetooth経由でのセットアップがかなりスムーズ
  • オートエコ・消し忘れアラートなど節電に寄与する機能が豊富
  • 温湿度センサーによる熱中症アラートなど見守りにも活躍
  • Matter対応で最大20台までの他社デバイスをAppleホームに統合できる
デメリット
  • 電源アダプターとUSB-Cケーブルが付属しない
  • スマートロックなど他社連携製品ごとに音声操作・自動化の制約がある

本製品は、当該メーカーより製品を貸与・提供いただいておりますが、メーカー側からの指示はなく、実際に利用した感想を掲載しております。

目次

Nature Remo Lapisの外観と仕様

まずは外観とスペックから見ていきましょう。

パッケージと本体と石のような質感のLapis
同梱品

Lapisという名前のとおり、本体は海辺で拾ってきたような石そのもの。実際にリアルな石を3Dスキャンしてテクスチャを再現しており、表面の模様は5種類の素材が混ざり合ってできています。

一つひとつの個体で微妙に表情が異なる、ある種の工芸品のような仕上がりです。

この独自デザインは高く評価されており、2024年度グッドデザイン賞を受賞しています。

裏面には給電用のUSB-Cポートが一か所。ケーブルを差し込むと本体が少し浮くような形で安定します。

他社のスマートリモコンと並べると、そのキャラクターの違いがよく分かります。

他社のスマートリモコンと比較すると、Lapisのデザイン性は一線を画しており、もはや「インテリアの小物」のような存在です。

実際に自宅のリビングに置いてみると、こんな感じ。「そこにスマートリモコンがあることを意識させない」のがLapis最大の魅力だと感じます。

最後に、本体の主要スペックをまとめます。

項目仕様
製品名Nature Remo Lapis
型番Remo-2W3
価格7,980円(税込)
電源USB Type-C(電源アダプター・ケーブル別売)
通信Wi-Fi(2.4GHz)/ Bluetooth/ Matter
搭載センサー温度・湿度
オートメーションGPS、曜日・時間、温度、湿度
Matter対応デバイス数最大20台
対応音声アシスタントAmazon Alexa / Google アシスタント / Apple Siri
サイズ・重さ57 x 69 x 26 mm・28g
受賞歴グッドデザイン賞2024
Nature Remo Lapis 主要スペック

特筆すべきはMatter対応デバイス数が最大20台になっていること。Nature Remo nanoでは3台までに制限されていたので、「Matterハブとしても本格的に使える」スマートリモコンであると言えます。

Nature Remo Lapisのセットアップ

ここからは実際にLapisをセットアップしていきます。結論から言うと、スマートリモコンの中でも最もスムーズといえるほどの初期設定体験でした。

まずはApp Storeから「Nature Home」アプリをインストール。起動するとシンプルな初期画面が表示されます。

ログイン後、ホーム画面から「デバイスを追加する」でセットアップを開始します。Nature Remoシリーズ・E Series・EV Switchなどの中から、今回は「Nature Remo Series」を選択しました。

USB-Cケーブルで給電してLapisを起動したあとは、アプリが自動でBluetooth経由でLapisを検出してくれます。かつてはスマホ側のWi-Fi設定を一度切り替えたり、本体をアクセスポイントモードに切り替えることもありましたが、その必要はありません。

アプリはLapisの黄色く点滅するインジケーターを目印に、モデル選択から自動検出までを流れるように案内してくれます。

続いて自宅のWi-Fi(2.4GHz帯)のSSIDとパスワードを入力すれば接続完了。ここまで迷う要素が本当に少ない。

設定完了後はデバイス名を設定し、ローカルネットワーク利用の許可、通知許可のダイアログを進めていきます。

Lapisが「Nature Remoのある生活にようこそ」と迎えてくれたら、最初の家電登録を行います。

この点がポイントで、初期設定から流れるように家電登録ができます。

スマートリモコンは家電登録をしないと使えないのですが、他社製品はスマートリモコンの登録設定で一度完了し、その後手動で家電登録をするものも多いです。次に何をやれば迷うことも多い場面ですが、Nature Remo Lapisはここで止まることなくスムーズでした。

そのままアプリのガイドに従って、エアコンや照明のリモコンをLapis本体に向けて電源ボタンを押すだけ。

手持ちの三菱エアコンを試したところ、赤外線信号からプリセットを自動で特定してくれました。検出されたプリセットで電源のオン・オフを試し、正常に動作すれば登録完了です。

Nature Homeアプリのこの「流れるような初期設定体験」は、他社のスマートリモコンを複数セットアップしてきた筆者から見ても頭ひとつ抜けている完成度です。

スマートリモコンはネットワーク機器という性質上、初期設定でつまずくとそれだけで離脱につながります。この点は、スマートホーム初期の頃から販売実績のあるNatureだからこそ培ってきたものがあるのでしょう。

この点からもLapisは「スマートホーム入門者が最初に手に取る一台」としておすすめできます。

Nature Remo Lapisのレビュー

実際にLapisを数週間使ってみて気づいた、良かった点と惜しい点をまとめていきます。

石のようなデザインがインテリアに馴染む

Lapisの第一印象は、やはりデザイン性の高さに尽きます。

歴代Nature Remoはスマートリモコンとしていち早く「白」の筐体を採用したことが特徴的でしたが、赤外線は本来「黒」のほうが遠くまで届きやすいという物理的な制約があります。

その制約を乗り越えて白いスマートリモコンを市場に送り出してきたのがNature Remoで、それほどまでに過去デザインにこだわりが感じられたプロダクトです。

Lapisはその系譜をさらに推し進めた一台と言えます。

数年前に筆者がNature社を取材した際にも、「スマートホーム界のApple製品のような立ち位置を目指している」という趣旨の話を伺ったことがあります。アプリのUI/UXから本体の造形まで、その思想はLapisに色濃く現れています。

他社スマートリモコンはどうしても「黒くて小さい箱」か「丸いプラ筐体」といったガジェット然とした見た目になりがちですが、Lapisはまったく異質。

リビングのサイドテーブルにそっと置いても、むしろインテリアの格を上げてくれるくらいの存在感です。

家中のリモコンがスマホの中でひとつにまとまる

スマートリモコン共通のメリットではありますが、改めて強調したいのが「家中のリモコンをスマホひとつにまとめられる」点です。

通常の学習リモコンでは「リモコンが1個に統合できる」止まりですが、Lapisなら操作もすべてスマホから。Nature Homeアプリのダッシュボードに戻れば、室温・湿度と一緒に主要な家電の操作ボタンが一覧で並びます。

エアコンの冷房・除湿・暖房、風量、風向の設定もアプリから操作可能。スワイプで直感的に操作できる点などは、物理リモコンを超える良さがあります。

もちろんエアコン以外の家電もまとめられます。テレビ、照明、プロジェクター、扇風機、オーディオ、カーテン、空気清浄機など幅広いカテゴリがプリセットされており、カスタムボタンも自由に作成可能です。

節電につながる機能が業界随一に豊富

Lapisで特に感心したのが節電まわりの機能です。スマートリモコン単体で「節電」をここまで前面に押し出している製品は他にあまり思いつきません。

その中心となるのが「オートエコ機能」。選んだ節電強度(1~3段階)に応じて、Nature RemoがあなたのエアコンをAIで学習し、作動時間と設定温度を自動で調整してくれます。

筆者が試した環境では、最大で月2,300円の節電効果が見込めるとの試算が表示されました。節電強度は3段階で調節できるため、「節電機能が強すぎて冷暖房が足りない」といった室内の快適さが損なわれてしまう可能性がある点もこの設定で回避できます。

オートエコ機能のエネルギー画面
オートエコ機能のエネルギー画面

加えて便利なのが「消し忘れアラート」。家に誰もいないのにエアコンがついたままだと通知してくれる、地味ながら日常的に効く機能です。30分後~3時間後までタイミングを選べます。

消し忘れアラートのタイミング設定
消し忘れアラートのタイミング設定

温湿度センサーを活かした「見守り」用途にも強い

Lapisには温度センサー・湿度センサーが内蔵されており、これを使った「見守り」機能が充実しているのもNature Remoシリーズの強みです。

たとえば熱中症アラート。部屋の温度・湿度から暑さ指数(WBGT)を推定し、警戒・厳重警戒・危険の3段階で通知してくれます。命に関わる熱中症を未然に防げるのはこの機能ならでは。

熱中症アラートのオートメーション詳細
熱中症アラートのオートメーション詳細

在宅設定も柔軟で、「いつでも作動」「家にいるときに作動」「家にいないときに作動」から選べます。高齢のご家族の部屋にLapisを置いておき、留守の間だけ熱中症アラートを動かす、といった使い方ができそうです。

在宅設定はいつでも・在宅時・外出時から選べる
在宅設定はいつでも・在宅時・外出時から選べる

同様の発想で「インフルエンザ注意ラベル」も搭載しており、部屋の温度・湿度からインフルエンザウイルスが発生しやすい空気状況を検知して知らせてくれます。健康につながる機能まで踏み込んでいるのはLapisならではです。

オートメーションとGPS連動で”自動で動く家”を作れる

Lapisはオートメーション機能も搭載しており、温度トリガーやGPS(ホームロケーション)トリガーで家電を自動制御できます。

ホームロケーションを地図で設定
ホームロケーションを地図で設定

たとえば「室温が28℃を超えたらエアコンを冷房26℃で自動起動」といった設定がすぐに作れます。トリガー条件・曜日・作動時間帯まで細かく指定できるので、意外と自由度が高い。

ホームロケーションを使えば、家から100m離れたら自動でエアコンを切るといったGPS連動もかんたんに実現できます。エアコンの消し忘れを物理的に防げる、最も効果を実感しやすいオートメーションです。

ホームロケーションで外出時にエアコンを自動オフ
ホームロケーションで外出時にエアコンを自動オフ

音声操作+Matter対応で他社エコシステムとも連携できる

LapisはAmazon Alexa / Google アシスタント / Apple Siriに対応しており、音声アシスタントからの家電操作もスマートリモコンの醍醐味。Alexa連携はアプリ側からアカウントリンクを行うだけで、デバイスを自動検出してくれます。

そしてLapis最大のトピックがMatter対応です。Matterはスマートホームの共通規格で、これに対応しているとAppleホームアプリやGoogle Homeなど、異なるメーカーのエコシステムからもLapis配下の家電を操作できます。

Nature Home側でMatter接続を選ぶと、ペアリングコードが発行されます。これをAppleホームアプリの「アクセサリを追加」から読み取れば、Nature Remo LapisをAppleホームの”ブリッジ”として登録できます。

ブリッジとして登録されると、Lapis配下のエアコン・プロジェクターなどがMatterサーモスタットやコンセントとしてAppleホームに自動で追加されます。Nature Remo Lapisに内蔵された温度センサー自体もApple側から参照できるのは嬉しいポイント。

Appleホームに他スマートホーム製品と統合された様子
Appleホームに他スマートホーム製品と統合された様子

旧モデルのNature Remo nanoではMatter対応デバイス数が3台に制限されていましたが、Lapisでは最大20台までに拡張されています。これなら日常的な利用で不足を感じることはまずありません。

日本でiPhoneシェアが高いことを踏まえると、Appleホームアプリへ簡単に登録のできるLapisのMatter対応は非常に意味のある進化だといえます。

スマートロック・スマート照明とも連携可能

さらにLapisは、Nature Homeアプリから他社のスマートホーム製品と直接ペアリングする機能も持っています。対応しているのは以下のような主要製品です。

Nature Home経由で連携できる主な他社製品
  • SESAME 5 / 5 Pro、Qrio Lock(スマートロック)
  • Philips Hue(スマート照明)
  • SESAME bot / Bot 2(指ロボット)
  • mornin’ plus(カーテン自動開閉)

特に嬉しいのが大人気スマートロック「SESAME」シリーズへの対応。筆者もセサミ5 Proを愛用していますが、Nature Home内で施錠・解錠の状態がすぐ確認できるのはかなり便利。

ただし外部製品との連携には機能ごとの制約があります。特にスマートロックは「手動操作のみ」「オートメーション・シーン・Alexa経由の音声操作は不可」となっているので注意が必要です。詳しくは次章の「惜しい点」で解説します。

惜しい点:電源アダプターとUSB-Cケーブルが付属しない

ここからは正直な「惜しい点」も書いておきます。まず1つ目は電源アダプターとUSB-Cケーブルが付属しないこと。

他社スマートリモコンではACアダプターが同梱されているモデルも多く、「開封したけどケーブルが無くて使えない」という人も出てきそうです。

本体裏面にはUSB-Cポートがある
本体裏の電源ケーブルはUSB-C端子

メーカー側もここで工夫して本体価格を下げているのだろうなと思う部分ですが、購入前には「USB-Cケーブル+5V以上のACアダプターを準備する必要がある」ことだけは覚えておきたいポイントです。家に余っているケーブル類で十分まかなえるのであれば、大きなデメリットではありません。

本体裏はUSB-C接続になっており、スマートフォンの充電ケーブルや手持ちのUSB電源アダプターを使い回せるという良さはあります。

惜しい点:他社製品連携は機能ごとに制約がある

もうひとつは他社製品連携の機能制約。Lapisは対応製品こそ増えていますが、すべての機能がフルに使えるわけではありません。特にハマりやすい制約を整理すると、このような具合です。

製品手動操作オートメーション・シーンRemo経由の音声操作
SESAME 5 / 5 Pro / Qrio Lock××
Philips Hue×
SESAME bot / Bot 2
mornin’ plus
Nature Home経由での他社製品の対応可否(2026年4月時点、公式サポート情報より)

特にハマりやすいのがスマートロックです。SESAME 5 Pro・Qrio LockはいずれもNature Homeアプリから「手動操作のみ」しかできず、オートメーション・シーン・Alexa経由の音声操作には組み込めません。

これは防犯上の理由で意図的に制限されているもので、「家に近づいたら自動解錠」「おやすみボタンで一括施錠」といった使い方は残念ながらできない仕様です。

ただしQrio LockについてはAmazon AlexaやGoogleアシスタントの機能や、LapisのMatter機能経由でAppleホームアプリに登録すれば、そこから音声操作やオートメーションに組み込める抜け道もあります。

スマート照明のPhilips Hueも「音声操作不可(Nature Remo経由)」「Matter連携非対応」などの制限があります。声でHueを操作したい場合は、Hue公式アプリやHueブリッジを併用する必要があります。

要するに、「鍵の自動化」や「照明の音声操作」はLapis単体では基本的にできないと考えておくのが安全です。どうしても必要な場合は、対応する専用ハブや公式アプリを併用しましょう。

連携できる製品は増えているものの、「家中のスマートホームをLapisだけでがっつり自動化する」という用途にはまだ物足りない面があるのは事実。本機の得意領域は、あくまで「赤外線家電のコントロール+温湿度センサーによる自動化・見守り+Matterブリッジとしての役割」と捉えておくのがちょうど良さそうです。

レビューまとめ

Nature Remo Lapisは、もはやスマートホーム業界における「王様」のような存在です。デザイン性の高さ、節電や健康に寄与する独自のスマート機能、シンプルで扱いやすい操作性。

どれを取っても、これからスマートホームを始める人に安心して勧められる一台に仕上がっています。

一方で、連携できる製品が限られていたり、連携できても一部機能が使えないといった制約がある点はデメリット。「家全体のスマートホームを本気で自動化したい」という玄人の方には、他のハブと併用することをおすすめします。

おすすめできない人
  • スマートロックの自動解錠など、本格的な自動化をしたい方
おすすめできる人
  • 初めてスマートリモコンを導入する方
  • リビングに置いても違和感のないデザインを求める方
  • エアコンの節電・消し忘れ対策を自動でやりたい方
  • 熱中症対策など家族の見守りにも使いたい方
  • AppleホームやGoogle Homeに赤外線家電を統合したい方

以上、Nature Remo Lapisのレビューでした。スマートホーム黎明期から王道を走り続けているNature Remoならではの完成度を、ぜひ実機で体験してみてください。

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