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Aladdin Poca レビュー|Aladdin Xシリーズ初のポータブルプロジェクターがついに登場。その実力と「魔法の空間」の広がりに感動

照明一体型プロジェクターとして、多くの家庭の寝室やリビングを彩ってきた「Aladdin(アラジン)」シリーズ。筆者自身も「Aladdin X2 Plus」を長く愛用しており、その独自の世界観を気に入って利用しています。

自宅で利用しているAladdin X2 Plus

Aladdin Xシリーズの最大の強みは、単なる「映像を映す家電」にとどまらない点にあります。

ヒーリングライトや美しいデジタルアート、さらにはゲーム機をワイヤレスで接続できる「Aladdin Connector(アラジンコネクター)」など、暮らしに楽しさを与える独自のコンテンツが豊富に揃っています。

しかし、これまでの主力モデルは照明一体型。設置場所が固定される「据え置き型」であるため、他の部屋へ持ち運んだり、外出先で楽しんだりすることは難しいという側面もありました。

そんな中、ファン待望のシリーズ初となるモバイルプロジェクター「Aladdin Poca(アラジン ポカ)」が発売されました。

今回は、この「Aladdin Poca」を実際に使用した感想を交えながら、その性能や使い勝手を詳しくレビューしていきます。

この記事は、メーカーであるXGIMIより製品を貸与いただき、記事執筆を行なっております。

目次

筐体|持ち運びのしやすさと洗練されたデザイン

500mlペットボトル大のコンパクトなサイズ感

「Aladdin Poca」を手に取って最初に感じたのは、その驚くべきコンパクトさです。

本体は500mlのペットボトルを一回り大きくした程度のサイズ(約1.3kg)で、楽に持ち運ぶことができます。

両手で持っていますが、もちろん片手でも持てるサイズです。

外観はアルミ削り出しのような質感の高いデザインが採用されており、非常に洗練された印象を受けます。

質感の高い洗練されたデザイン

一方で、随所に配置されたオレンジ色のシリコン素材がアクセントとなっており、どこか「ポップさ」も感じさせる仕上がりです。

赤外線ミニリモコンつき。ポップなオレンジがアクセントになっている。

この親しみやすさは、特にお子さんのいるご家庭でも喜ばれるデザインではないでしょうか。

バッテリー性能と仕様(専用バッテリー付きスタンドで更に実用的に)

モバイルプロジェクターとして重要なバッテリー性能ですが、本体には20,000mAhの大容量バッテリーが搭載されています。

実際に使用してみたところ、2時間程度の映画1本をコードレスで最後まで鑑賞することができました(※省エネモード時で最大2.5時間の動画再生が可能)。

充電端子にはUSB Type-Cポートを採用しているため、スマートフォンのケーブルを使い回せるのも嬉しいポイントです。

USB Type-Cを搭載。

また、別売りのバッテリースタンドを利用すれば、利用時間をさらに延ばすことも可能です。本体併用時は映画鑑賞:最長約5時間、音楽再生:最長約12時間となっています。

Aladdin Pocaシリーズ専用バッテリー付きスタンド。一脚として利用できて使い勝手が良い。
スタンドにバッテリーが搭載されており、本機種の充電も可能。

このスタンドは持ち運びも可能なつくりとなっており、バッテリー兼一脚として非常に使い勝手が良かったです。

さらに感心したのは、本体が常に浮くような構造を持つジンバル(回転スタンド)設計です。

ジンバル(回転スタンド)

このおかげで設置面との間に隙間ができ、放熱性が非常に高く保たれています。長時間の使用でも熱がこもりにくい、実用的な設計だと感じました。

360°回転ジンバルで「天井投影」が自由に

一般的なモバイルプロジェクターで天井に映像を映そうとすると、別途三脚を用意したり、不安定な積み上げ方をしたりと苦労することが多いものです。

しかし「Aladdin Poca」は先述の通り、本体と一体化した「360°回転ジンバル(※1)」を搭載しています。

これにより、角度を自由に変えて壁や天井へ自在に投影することが可能です。寝ながら天井で映画やヒーリングコンテンツを楽しめる体験は、一度味わうと手放せなくなる心地よさです。

天井投影をテスト。

さらに、設置場所を変えるたびに面倒なピント合わせや歪み取りを行う必要がない「自動画面補正」も搭載されています。

据え置きタイプのホームプロジェクターには、これを採用するモデルも多いですが、モバイルプロジェクターでは少ないためこれは嬉しいポイント。

自動画面補正。

これには、世界的なプロジェクターブランドであるXGIMI(エクスジミー)の技術が随所に活かされているようにも感じ、場所を移動してパッと置くだけですぐに最適な画面が出来上がります。

投影スペック|モバイル機として申し分ない映像美

ここで、「Aladdin Poca」の主なスペックを確認しておきましょう。

項目内容
輝度(明るさ)450 ANSI ルーメン
解像度1080P(フルHD)/ 2K・4K入力対応
色域(色の再現幅)DCI-P3 90%
光源LED
スピーカー2 × 6W Harman Kardon
最大投影サイズ120インチ

モバイルプロジェクターとして優秀な明るさ

「Aladdin Poca」の明るさは450 ANSI ルーメン(※2)です。

据え置き型のホームプロジェクターと比較すると、日中の明るい室内での視聴はやや厳しかったのですが、夜間の使用やカーテンを閉めた環境であれば十分すぎるほど鮮明な映像を楽しめます。

暗くすれば非常に鮮やかな映像が楽しめる。

注目すべきは、人気競合製品である「Anker Nebula Capsule 3 Laser」の300 ANSI ルーメンを上回るスペックを実現している点です。価格帯やサイズ感を考慮すると、非常に高い性能と言えます。

鮮やかな色彩とフルHDの精細感

映像面では、DCI-P3 90%(※3)という広色域に対応しており、モバイル機とは思えないほど色彩豊かで精細な描写が可能です。

実際に映像を流してみると、肌の質感や自然の風景などが非常にリアルに再現されていると感じました。

階調が豊か
草木の精細度も高く鮮やかな映像だった。

さらに、HDR10(※4)にも対応しているため、明暗の差があるシーンでも白飛びや黒潰れを抑えた視聴が可能です。

紅葉が鮮明に映し出され、左右の樹木が黒潰れなく映し出されていた

ただし、より高い輝度や階調(色のグラデーション)を求める方は、同時発売されたレーザー光源モデル「Aladdin Poca Laser」を選択肢に入れるのも良いでしょう。

ゲーム機との接続

「Nintendo Switch」を接続してプレイしてみましたが、フルHD画質で安定した描写がされていました。

スプラトゥーン3をプレイ。相手陣のベースまでわずかに見えるほど鮮明な映像。

モバイルプロジェクターの宿命として、わずかな「遅延(※5)」は発生しますが、RPGやシミュレーションゲーム、ゆったりとしたアクションゲームであればストレスなく楽しめます。

全体を通して遅延は発生するが、映像が綺麗なためプレイにそこまで支障はなかった。

家族や友人と集まって大画面で遊ぶ用途には最適です。

待望の「Netflix正式対応」と新しいOSシステム

今回の「Aladdin Poca」における最大のアップデートの一つが、新OS「Aladdin OS 2.0」の搭載によるNetflixへの正式対応です。

Netflix純正アプリで視聴できる。

実は、これまでのAladdin X2 Plusなどのモデルでは、Netflix認証プログラムに非認証の機種であったため、Netflixの標準アプリをそのまま利用することができませんでした。

これは、他社のプロジェクターでも非対応機種が多いのですが、その場合サードパーティ製のアプリを経由する必要があり、操作にはマウスカーソルのような動きを強いるなど、決して使い勝手が良いとは言えない状況でした。

しかし、今回の「Aladdin Poca」では、以下の主要VODサービスにすべて正式対応しています。

  • YouTube
  • Netflix
  • Amazon Prime Video
  • TVer

これにより、付属のリモコンだけでサクサクと動画を選び、快適に視聴できるようになりました。

Google TV搭載の他社製品でもNetflix対応は進んでいますが、Aladdin Xシリーズ独自の楽しいコンテンツと、Netflixの利便性が一台に集約されたことは、ファンにとって非常に大きな進化です。

Aladdin Xシリーズ特有の「世界観」と独自コンテンツ

スペック数値から見てもモバイルプロジェクターとして最高クラスの性能ですが、それだけで比較しては今後より優れた製品も出てくるかもしれません。

しかし、「Aladdin Poca」を選ぶ最大の理由は、そのスペックの先にある「暮らしを彩る世界観」にあります。

充実のオリジナルコンテンツ

Aladdin Xシリーズでおなじみの、親子で楽しめる・大人も癒されるアプリが20種類以上搭載されています。

  • 世界の絵本:自動読み聞かせ機能付きで、寝かしつけに最適。
  • 美風景 / おうち美術館:壁を窓やキャンバスに変え、空間を演出。
  • Moon Light:その日の月を映し出し、ロマンチックな夜を演出。
  • せいくらべ / なんでなの:お子さんの成長記録や知的好奇心を刺激するコンテンツ。
ヒーリングライト
Aladdin Mode(好きな時間に好きなコンテンツを表示する設定)に対応
他にもたくさんのオリジナルコンテンツがある。

ただし、現在は新OS(Web OS)が出たばかりからか、Aladdin OSで大ヒットした「スイカゲーム」などには対応していないようです。

今後、これらAladdin OSで利用できたコンテンツが追加されることにも期待ですね。

本体がランタンになる「ムーンライトモード」

Aladdin Poca独自の面白い機能として、本体底面を利用した「ムードライトモード」があります。

ムードライト

朝や夜などシーンに合わせて灯りが調整されます。

ナイトライトのようにぼんやり光る。

これを起動するためには、プロジェクターが電源オフかつ閉じた状態で、本体の電源ボタンを1回押すことで切り替わります。

または、映像再生中に本体を閉じると、自動的にムードライトモードに切り替わります。

※ムードライトモードはBluetooth経由で音楽再生のみ対応し、内蔵音楽再生には対応していません。ムードライトモードを使用しない場合は設定から「本体を閉じると電源オフ」に変更できます。

今までのモバイルプロジェクターにはなかった機能で、雰囲気がとても良いです。

プロジェクターとして映像を映さない時でも、寝室の間接照明やキャンプに利用する際などに、雰囲気を盛り上げてくれる画期的な機能です。

空間を変える「Aladdin Lens」の同梱

さらに今作では、2種類の専用レンズ「Aladdin Lens」が同梱されています。

Aladdin Lens A
Aladdin Lens B

プロジェクターのレンズ部分に装着すると、それぞれ以下のような映像が楽しめます。

  1. Aladdin Lens A(ズーム):装着すると、映像が約5倍以上に大きく表示されます。狭い部屋でも大迫力の画面を楽しみたい時に重宝します。
  2. Aladdin Lens B(グラデーション):空間全体を柔らかな光のグラデーションで包み込みます。

寝る前のヒーリングタイムにこれらのレンズを活用することで、お子さんも飽きることなく、魔法のような空間を楽しむことができます。

Aladdin Lens B装着時の映像(天井投影)。天井いっぱいに夕日が広がる、鮮やかな映像
Aladdin Lens B装着時の映像(天井投影)、天井に広がる天体写真がとても綺麗。
Aladdin Lens B装着時の映像とサウンドを動画でチェック。

まとめ|どのような人におすすめか?

「Aladdin Poca」を実際に使ってみて感じた、メリットと注意点をまとめます。

メリット

  • 圧倒的な自由度:360°ジンバルにより、三脚なしで天井投影が簡単にできる。
  • Netflix正式対応:VODの操作性が劇的に向上し、ストレスフリーに。
  • 独自コンテンツの魅力:スイカゲームや絵本など、他社にはない「楽しさ」が詰まっている。
  • 優れたデザインと質感:所有欲を満たすアルミ外装と、ランタン機能の遊び心。
  • 持ち運びに最適なサイズ:大容量バッテリー内蔵で、場所を選ばず「魔法」を持ち出せる。

注意点(デメリット)

  • 日中の明るさ:450 ANSI ルーメンはモバイルとしては優秀だが、照明のついた部屋では見えにくい。
  • ゲームの遅延:本格的な格闘ゲームや対戦型シューティング(スプラトゥーン3など)では、わずかな遅延が気になる可能性がある。

総評

「Aladdin Poca」は、単に「外でも使えるようになったAladdin」ではありません。

Netflixへの正式対応や洗練されたUI(操作画面)、そしてレンズ交換による空間演出など、ポータブル機としての完成度が非常に高い一台です。

特に、小さなお子さんのいるご家庭や、寝室でのリラックスタイムを大切にしたい方にとって、これ以上の選択肢はないと言っても過言ではありません。

据え置き型のAladdin X2 Plusを既にお持ちの方の「2台目」としても、これからAladdin Xシリーズの世界を体験したい方の「入門機」としても、自信を持っておすすめできる製品です。

日常の中に、少しだけ「魔法」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

  • ※1 ジンバル:物体の傾きを調整し、安定させるための回転機構のこと。
  • ※2 ANSI ルーメン:米国国家規格協会が定めた、プロジェクターの明るさ(光束)を表す単位。数値が高いほど明るい。
  • ※3 DCI-P3:デジタル映画向けの広い色域規格。パーセンテージが高いほど、より多くの色を鮮やかに表現できる。
  • ※4 HDR10:High Dynamic Rangeの略。映像の明るい部分と暗い部分の階調を豊かに表現する技術。
  • ※5 遅延:コントローラーの操作が画面に反映されるまでのわずかな時間差のこと。
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