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COFO Desk Premium レビュー|まさに理想の電動昇降デスク!天板裏のマグネット収納で整理整頓も快適に

2025.09.27

COFO Desk Premium レビュー|まさに理想の電動昇降デスク!天板裏のマグネット収納で整理整頓も快適に

多機能でコストパフォーマンスに優れたオフィス家具を展開している「COFO(コフォ)」ブランドは、電動昇降デスクも発売しています。

その名は「COFO Desk(コフォデスク)」。

この製品は、電動昇降デスクであることに加え、天板の裏面が「スチール」製になっており、マグネット製品と組み合わせることで天板裏に収納スペースを創出できる、画期的な製品です。

特徴

筆者は、前回COFO Chair Premiumを利用していましたが、その利用感が素晴らしく、COFO Desk Premiumも試用してみました。

今回は、そのレビューをお届けします。

※メーカーのFOS株式会社より製品を提供頂き、記事執筆を行っております。

COFO Desk Premium レビューサマリ

COFO Desk Premiumは、COFOシリーズのワークデスクです。

電動昇降機能があり、一つのスペースで立つ・座るを切り替えて気分を変えられるため、作業がしやすく健康維持にも繋がります。

天板裏のスチールにマグネット製品を貼り付けられるのが大きな特徴で、収納や配線周りを整えることにも役立ちました。

天板は非常に剛性が高く、たわみの心配や反響音も少ない点が魅力です。

その分重量があり組み立ては大変でしたが、質感・機能性ともに優れたデスクです。

メリット

デメリット

組み立て

最初に申し上げると、このデスクは組み立ての手順自体は簡単ですが、2人以上での作業が必須です。

筆者が使用している「180cm×70cm」サイズの場合、天板の重さが「39.5kg」、脚の重量も「31kg」あります。

後述する脚に天板を取り付けたり、完成後に天板をひっくり返したりする作業を一人で行うのは非常に困難です。梱包状態で計70kg以上あるため、室内に運び込むだけでも大変な作業になります。

そのため、必ず2人以上で組み立てを行うようにしてください。

一方で、専用天板のためフレームを取り付ける際に穴あけなどをしなくて良いのもポイントです。

詳細な手順は説明書に記載されていますので、ここでは要点のみを説明します。

ボルトがしっかりと分類されており、どこに何で締めるかなど迷いません。
説明書は仮締め・本締めまで記載があり、わかりやすいです。
段ボール裏面で全体像を見つつ、説明書で詳細をチェックしながら組み立てるのがおすすめ。

STEP1:フレームの取り付け

まず、左右フレームをサポートフレームに差し込みます。ネジを仮締めして穴の位置合わせをしてから本締めしましょう。

次に支柱を取り付け。支柱自体が重いのと、左右フレームに当たってレンチが少し回しにくいので注意。

中間フレームを取り付けて、支柱側は一旦完成です。

STEP2:天板の取り付け

組み立てたフレームに天板を取り付けます。

専用品のため、天板に予めボルト穴(矢印部分)が開けられており、ここにボルトを締めてしていくだけです。

サポートフレームにモーターを取り付け&配線していきます。配線は説明書に詳細が記載されており、その通りにやれば難なくできます。

コントロールボックスをかぶせて完成。モーターや配線が見えなくなり、スッキリしています。

コントローラーもボルト穴が予め開けられているので、そこにボルトを締めて取り付けます。

ここでの配線はできる限り丁寧にまとめてから、コントロールボックスを取り付けてください。

電動昇降デスクはこのモーター部の配線が多くなるので、ケーブル余りがあると、天板の裏側にケーブルが垂れて見栄えが悪くなってしまいます。

STEP3:脚の取り付け

最後に、脚の取り付けです。支柱に脚ベースをボルトでつけます。

できれば、ここでオプション品のキャスター取り付けを推奨します。

COFO Desk Premiumは、重量が非常に重たいので、予めオプションのキャスターを購入し、取り付けると良いです。

フローリングを傷つけずにより簡単に移動させやすくなります。

一度組み立てると、デスクをひっくり返すのが重量的に困難なので、必ず最初に取り付けしてください。または、「カグスベール」などの引きずっての移動がさせやすいもので代用するのも手です。

STEP4:天板をひっくり返す

最後に、天板をひっくり返します。ここが一番の重労働。これで完成です!

ここの作業は、必ず2人以上で行うようにしてください。(正直、2人でも腰がキツい。。)

天板が専用品であることにより、穴あけや位置合わせが不要なため、組み立て手順自体はシンプルです。

一度設置してしまえば、デスクを裏返すことは滅多にないでしょう。

筆者の場合、写真撮影を行いながら作業し、約1.5時間で組み立てが完了しました。

COFO Desk Premium レビュー

無垢材×ウレタン塗装で木の温もりを感じつつもサラサラとした手触り

COFO Deskで仕事をしてみて、まず良いと感じたのは天板表面の質感の高さです。

天板にはラバーウッドの無垢材が採用されており、木の温もりを感じられます。

木目が美しい、温かみのあるデザイン。
この画像が肉眼で見た感じに一番近いです。

手首や肘をかけても痛くならないよう、角は丸みを帯びて削り出されています。

厚さが3cmもあり、無垢材ならではのしっかりとした、高級感のある仕上がりです。

厚さ約3.1cm!

天板裏のスチールも含めて剛性感があり、デスク作業時の安定感も抜群です。

かなり硬めでしっかりとした作りです(動画:音が出ます)

以前筆者が使用していたIKEAのハニカム構造の天板と比較すると、COFO Deskは天然木をそのまま削り出しているため、タイピング時などの響きが少ない点が特長です。

また、以前使用していた「かなでもの」の天板と比較しても、天板の厚みがしっかりしていることで、作業時の安定感が高いと感じました。

スタンディング状態でも、これまで使ってきたデスク天板と比べて揺れが少ないです。

導入前は、厚みのある作りが外観を少し野暮ったく見せてしまうのではないかと懸念していましたが、実際に設置してみると、そのような印象は全くありませんでした。

自宅の書斎にCOFO Deskを設置

デスク天板はウレタン塗装により、天然木の質感を活かしつつもサラサラとした手触りです。デスク上での書き物も問題なく行えます。

表面はサラサラしていて、この辺りは全く問題ありません。

COFO Deskは、天板裏のマグネット収納といった機能が注目されがちですが、天板そのものの品質も非常に優秀だと感じました。

筆者としては、このような品質面へのこだわりがCOFO Deskの好印象な点だと感じます。とても丈夫な作りで、長く愛用できています。

マグネットで配線整理が簡単にできる

COFO Desk Premiumは、天板裏の全面にスチールが採用されており、マグネット製品を取り付け可能です。

この天板裏で特に便利だったのは、配線整理のしやすさです。

専用の配線トレイが付属しており、マグネットで支柱にくっつけるだけで設置できます。

任意の位置にくっつけられて、トレー内を広げたり配置を柔軟に変更も可能

ネジ止めや天板表面に引っ掛ける必要がありません。マグネット式のため、トレイ内の幅をスライドして柔軟に変更することも可能です。

配線が多くなりがちな昇降デスクですが、非常にすっきりとまとめることができました。

マグネットなのでトレイ自体を簡単に外すことができ、配線している機器の入れ替えなどもしやすくなっています。(筆者にとっては、この点が特に便利なポイントです)

配線の多くなる昇降デスクにしてはスッキリ。

また、同梱の「マグネットクリップ」を使えば、ケーブルが垂れ下がるのを防ぎ、きれいに収納できます。Ankerの「Magnetic Cable Holder」といった市販品も利用可能です。

マグネットでサクッとくっつけて配線が垂れるのを防ぐ。
付属のクリップだけでなく、市販品も利用可能。
AnkerのMagnetic cable holderなども取り付けられる。

ミドリのスローコンベックスメジャー(35502006)やダンボールカッター(35409006)なんかも、マグネットで取り付けられて便利です。

こういう小物もデスクに無造作に収納できて良い!

筆者はこの天板裏のマグネット機能について、収納面以上に、配線整理のしやすさとメンテナンス性の高さに大きなメリットを感じました。

配線周りをきれいに保ちたい方にとって、ケーブルマネジメントがしやすいデスクとしてもおすすめです。

天板裏に様々な収納ができる|オプション品の拡充に期待

マグネット製品を使えば、様々なものを収納できます。オプション品の「マグネット引き出し」には小物を収納でき、マグネットフックにはヘッドフォンなどを掛けることが可能です。

簡単に取り付け可能。耐荷重は3kgまで。
マグネットフックでヘッドフォンなどをかけることも可能
ゲーム用のものをここに収納できて個人的にありがたい

市販のマグネットティッシュケースやマグネットピンなど、あらゆるものを取り付けられました。

マグネットティッシュケース(山崎実業)や市販のフック、
マグネットピンまで取り付けできた

iPadを貼り付けたり(※自己責任でお願いします)、Apple Watchのレザーリンクバンドを一時的に貼り付けておくこともできたりと、非常に便利です。

Apple Watchのレザーリンクまで貼り付けられる。
スポーツバンドと頻繁に付け替えるので、ここにペタッとつけて収納できるのはありがたい!

通常の天板ではビス留めやテープで固定する必要がありますが、それでは簡単に移動できません。その点、COFO Deskなら「配置を柔軟に変更できる」のが大きな利点です。

対して、裏面全体がスチールであるため、穴あけによるカスタマイズができないのは一つの注意点です。取り付けられるものは、事実上マグネット製品に限定されます。

そのため、マグネット対応のオプション品が今後さらに拡充されることに期待します。特に、様々なサイズのトレーが増えると嬉しいです。

筆者は以前の天板で山崎実業のトレーをビス留めして使用していましたが、COFO Deskでは同様のビス留め式の汎用品は使用できません。

また、天板裏にトレーを取り付けてPCをクラムシェルで(閉じて)利用するユーザーも多いため、そうした用途に対応するオプション品が拡充されると、さらに活用の幅が広がるでしょう。

ただし、COFO Deskにはマグネットシートも付属しているので、電源タップなど、マグネットでないものも、ある程度取り付けられることはできます。

マグネットシートも付属しており、マグネット用品でないモノを貼り付けることも可能

一つのスペースで「立つ」「座る」を簡単に切り替え可能!作業が持続しやすい

COFO Desk Premiumは電動昇降タイプのデスクで、高さを63cm〜128cmの範囲で1cm単位で調節が可能です。コントローラーにはメモリ機能もあり、ワンタッチで好みの高さに切り替えられます。

触感のある物理ボタンなので、押し間違えしにくいのも使いやすい点です。さらに、スマートフォンアプリからの操作も可能です。

スマホをリモコン代わりに昇降可能です。(Bluetoothによる接続)
実際の動作を動画でチェック!

昇降動作は、動画で確認できるように静音性に優れており、深夜に動かしても問題ないレベルです。また、障害物検知機能も備わっており、棚などにぶつかると自動的にストップするので安心です。

スタンディングデスクを導入する場合、通常は2台のデスクが必要になりますが、COFO Deskなら一台で「立つ」と「座る」を簡単に切り替えられます。

ずっと座っていると血行が悪くなったり腰を痛めたりする心配もありますが、スタンド姿勢に切り替えることで気分転換をしつつ作業を続けられるのが気に入っています。頭もすっきりします。

デスクから離れることなく気分を変えて作業できるため、結果的に作業が持続しやすくなる。この点が、COFO Desk Premiumの優れたポイントです。


COFOシリーズのある生活|様々な姿勢が取れて快適!

デスク・チェアともに質感が高く、高級感があります。

筆者は同シリーズのCOFO Chair Premiumを2つ所有しているため、COFOシリーズでデスクセットアップをしてみました。

在宅勤務になってから書斎で過ごす時間も長くなりましたが、COFOシリーズは快適な作業をサポートしてくれます。

ホワイトモデル。圧巻の白さとアルミ合金の高級感が素晴らしい
COFO Chair Premiumに座って作業。
ヘッドレストやランバーサポート・稼働できる肘掛けでチェアに包み込まれるような感覚が快適。

在宅勤務では、座り続けることで腰を痛めたり足がむずむずしたりすることもありますが、COFO Desk Premiumは「座る」と「立つ」を簡単に切り替えられるので、これらのストレスを軽減できます。

加えて、チェアであるCOFO Chair Premiumは、ランバーサポートがかなり厚くなっており、腰をしっかり支えてくれます。

休憩時には、デスクの高さを少し上げることで足元の空間を広々と使え、足を組んだり伸ばしたりと自由な姿勢をとることができます。これは昇降デスクの隠れたメリットの一つです。

COFO Chair Premiumはフットレストもついていて、デスク上でそのまま休憩できる

このようにCOFOシリーズは、デスク・チェア共に、一つの場所で身体を動かす機能が豊富に備わっている点が魅力です。

固定姿勢で疲れてしまうことなく、仕事中は集中し、気分転換に立ち上がり、休憩時には足を伸ばす、といったように、限られたワークスペースの中で柔軟に姿勢を切り替えられるのが何より快適です。

COFO Desk Premium 製品仕様

COFO Deskは、クラウドファンディングで大きな成功を収め、現在は一般販売が開始されています。

昇降機能のない「COFO Desk Pro」もありましたが、現在は電動昇降機能付きの「COFO Desk Premium」が販売されています。

以下仕様です。

項目COFO Desk Premium
製品画像
天板カラーナチュラル/ウォルナット/
ホワイト/ブラック
(マットウレタン塗装)
脚カラーマットブラック/ホワイト
(マット粉体塗装)
天板素材天板:
天然ラバーウッド材
脚:
スチール
寸法天板:
幅120cm/140cm/160cm/180cm
×奥行70cm×高さ(昇降範囲)63〜128cm
脚:
幅108.5cm〜180cm×奥行70cm×高さ61cm〜125cm
重量天板:
120サイズ=26.3kg、140サイズ=30.7kg、160サイズ=35.1kg、180サイズ=39.5kg
脚:約31kg
耐荷重最大125kg
機能メモリ(3個)/ロック/障害物検知/USB(4W)/LEDディスプレイパネル/Bluetooth5.0
昇降昇降範囲:63cm〜128cm
昇降速度:最大40mm/s
昇降音:50dB以下
電源電源電圧:AC100V 50/60Hz
定格消費電力:300W
販売予定価格93,500円〜

表:COFO Desk Premiumのラインナップ

COFO Desk Premiumの課題は、現状のラインナップでは天板の奥行きが70cmのモデルしか選べない点にあります。

70cmはバランスの良いサイズですが、設置スペースや使用するモニターの大きさによっては、少し手狭に感じるかもしれません。

筆者は以前奥行き80cmのデスクを使用していたため、70cmの天板ではモニターとの距離が近くなり、最初は少し違和感がありました。

天板自体に特徴的な機能を持つ製品だからこそ、天板サイズが合わない場合はその良さを活かしきれないと感じるかもしれません。今後のラインナップ拡充に期待したいです。

レビューまとめ

COFOはオフィス家具ブランドとして比較的新しいですが、その価格に対する品質と機能は素晴らしく、魅力的な製品を展開しています。

実際に使ってみても、これまで使用してきたどのデスクよりも使い勝手の良い機能が詰め込まれており、デスクそのものの質感も高いです。

現在のオフィスデスクのトレンド機能をしっかりと押さえつつ、天板裏のマグネット収納といった独自機能もあり、よく研究して設計されていると感じます。

大変おすすめな商品。以下にその理由を掲載します。

COFO Deskをおすすめしたい理由

その重量から組み立ては大変でしたが、機能も豊富で、一度組み立てればこれまで利用してきたどのデスクよりも快適な作業環境が手に入ります。

結果として、このCOFO Deskによって在宅勤務の快適性が確実に向上しました。