
COFO Chair Premium 2 レビュー|機能性と快適性を両立した圧巻の完成度と初代からの確かな進化

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デスクワークが中心となる現代において、椅子は単なる道具ではなく、一日の大半を共にする「相棒」であり、作業効率や集中力に直結する「健康への投資」であると筆者は日々痛感しています。
一般的なワークチェアが「作業用」か「リラックス用」のどちらかに特化しがちな中、COFOの最新フラッグシップモデル「COFO Chair Premium 2」は、その両方を高次元で実現するオールインワンワークチェアとして登場しました。
COFO Chair Premium 2は、COFOが掲げる”Comfort for Focus”(快適さが、集中を生む)のコンセプトに基づき開発された、シリーズの最上位作です。
このチェアは「空間をグレードアップさせるチェア」であり、筆者の空間にこのチェアがあるだけで、いつもの空間がより上質な空間にグレードアップするような仕上がりとなっています。
そんな「COFO Chair Premium 2」について、メーカーより製品を提供いただきましたので、実際に利用したレビューを掲載します。
本記事は、株式会社COFOより製品を提供いただき、記事執筆を行なっております。
目次
レビューサマリ

COFO Chair Premium 2は、作業(ON)とリラックス(OFF)を高次元で両立するCOFOシリーズの最新フラッグシップモデルです。本体重量29kgを誇るアルミ合金製シャーシ(ADC#12)の剛性と共に、先代から以下の点が大きく進化しました。
筆者が「驚異的な滑らかさ」を体感したインラインスケート用ホイールの採用により、重さを全く感じさせない軽快な移動を実現。また、アームレストは6Dに、ヘッドレストは3D構造に強化され、フィット感が向上しています。
ランバーサポートは荷重に応じて反発が変わる自動可変式で身体を包み込み、柔らかさが増したプレミアムメッシュと無段階リクライニングにより、座るほどに満足度の高さを実感できる最高ランクのオールインワンチェアです。
メリット(利点)
この記事で述べている、本製品の良い点・優れた点は次のとおりです。
• キャスターの性能: COFOシリーズ初となるインラインスケート用ホイール(PU素材、直径6.35cm)採用により、29kgの重量を感じさせない滑らかさと静寂性を持つ。フローリングにマットを敷かなくても傷がつかないように感じる。
• アームレストの自由度: 先代(4D)から強化された6D可動域(上下、前後、左右、回転、跳ね上げ)を持ち、キーボード作業などで腕がハの字になる際にもフィットし、疲れにくい。リクライニング時に背もたれの動きに連動して追従する機能も快適である。
• 座り心地の進化: プレミアム特性メッシュは前作に比べて柔らかさが若干増しており、弾力と通気性を両立。長時間座っても姿勢をキープしやすい。
• 自動可変ランバーサポート: 荷重に応じて反発が変化し、姿勢の変化に自然に追従する。ランバーサポートが厚めに取られており、身体が包み込まれるような感覚がある。
• 座面の調整機能: 前後最大6cmの奥行き調節が可能であり、あぐらをかく姿勢や、寄りかかる姿勢でモニターとの距離を適切に調整できる。
• リラックス機能: 最大125度の無段階調節可能なリクライニングと、メッシュ素材のフットレストを標準装備。
• デザインと剛性: 脚やシャーシにアルミ合金ADC#12が多用されており、高い剛性(重量29kg、耐荷重135kg)と高級感を両立している。
懸念点・留意点
この記事で述べている、本製品の懸念点・留意点は次のとおりです。
• 前傾: 筆者のように前傾姿勢で作業することが多いユーザーにとっては、前傾機能がない点が個人的に惜しい。前傾姿勢では3Dヘッドレストが頭に追いつかず、機能が十分に生かせない場合がある。
• 調整機構の操作性: アームレストやヘッドレスト、背面の高さ調整などの可動パーツは、原則一度動かすと最高位で固定された状態からでないとリセットできない一方向仕様であり、頻繁な微調整に煩わしさを感じる可能性がある。
• 最低座面高さ: 最低座面高さが47cm(座面)であり、Pro 2(44cm)と比較して高いため、デスクの高さによっては肘掛けを収納できないことがある。
本体外観|アルミ合金ADC#12がもたらす重厚感
COFO Chair Premium 2は、そのデザインと素材選びにおいて、筆者の所有欲を満たす高級感を放っています。脚、フレーム、シャーシなどの主要パーツにアルミ合金ADC#12がふんだんに採用されており、アルミダイキャストの剛性とデザイン性の両立により、高級感あふれる仕上がりです。

標準のブラックモデル(CC-20B)に加え、フレームや筐体も含めてすべて黒に統一された数量限定のオールブラックモデル(CC-20AB)もあります。

この重厚な素材の使用により、本体重量は先代Premium(26kg)よりも重い29kgとなっており、非常に高い剛性と安定感を実現しています。
筆者は、このアルミ合金の質感がブラックモデルの重厚感を一層引き立てていると感じており、樹脂素材がベースのモデル(Pro 2など)とは一線を画していることを実感しました。耐荷重も135kgと高く、重厚な作りからくる安心感があります。
COFO Chair Premium 2 レビュー
ここからは、COFO Chair Premium 2を実際に利用して1ヶ月程度経った感想を述べていきます。
インラインスケート用ホイールの驚異的な滑らかさ
COFO Chair Premium 2が最も体感しやすい進化ポイントであり、筆者が最も進化を感じたのがキャスターです。

新しいインラインスケート用ホイールの採用により、転がしたときの感覚は非常にスムーズで軽くなっています。このキャスターはPU(ポリウレタン)素材であり、直径は6.35cmです。
筆者が実際に使ってみて最も驚いたのが、この重いチェア(29kg)であるにもかかわらず、少し椅子を転がして移動する時に重量感を全く感じない点です。
回転が軽く、初動から引っかかりがなく滑らかに動き、初代と比べて左右前後に移動しやすいため、着座した状態でのポジションの微調整がラクラク行えます。
その滑らかさと静寂性は他社の最高級オフィスチェアすら上回る性能であり、29kgの重量を完全に忘れさせてくれます。
また、筆者のデスクの場所は限られているのですが、チェアマットを敷かなくても傷がつかないように感じるのも大きなメリットであり、これらの点から、移動時に重量感を全く感じさせないことが分かりました。
プレミアムメッシュの進化:柔らかさが増し、弾力と通気性を両立した座り心地
COFO Chair Premium 2の座面と背もたれには、創業25年以上のメッシュメーカーから選りすぐられたプレミアム特性メッシュが採用されています。
このメッシュは、しっとりと柔らかく、かつ丈夫で、メッシュチェアであることを忘れさせてくれるような、柔らかな包み込む座り心地を実現しています。

筆者が実際に座って感じたのは、前作(Premium 1)と比べて硬さが少し抑えられており、柔らかさが若干増していて座り心地がさらによくなった点です。
それでいて、沈み込み過ぎない程よい硬さと弾力がある仕上がりで、通気性が良いため長時間の作業でも蒸れにくいオールシーズン仕様です。
メッシュの張り感の見直しを行い、初代モデルよりも快適な座り心地を実現しています。
COFO Chair Premiumではこのメッシュの座り心地が気に入っていましたが、2となってさらに良さが増していることを実感しました。
作業効率を支える6Dアームレストの自由度:筆者のデスク環境への適合性
Premium 2のアームレストは、先代の4Dアームレストから大幅に進化し、跳ね上げ(上下角度)と回転(360°)が追加された6Dの調整機能を備えています。高さ調整は1cmレンジで8段階、前後調整は計5cmまで可能です。
筆者のデスクは奥行きが60cmと標準的またはやや小さく、かつMacBook Airをデスク上におき、そのPCでモニター操作をするため、デスク部分に肘を置く場所はほぼありません。この環境において、アームレストがしっかりしていることが必須級となります。
COFO Chair Premium 2は、アームレストの調整角度が自由なことによって、キーボードを叩く際に腕がハの字になる点にもしっかりフィットしておくことができるため非常に疲れにくいです。

さらに、モニターの距離感覚に合わせて微妙にアームレストを前後調節できたり、休憩時には上下角度の跳ね上げ機能(最大28度、4段階)を使って少し上向きに調節できたりするので、作業モードからリラックスモードへの移行がスムーズで使い勝手がよいと感じています。


アームレストは中央が凹んだ形状をしており、腕がすっぽりと収まる設計であり、前作と比べてアームレストの重厚感が上がっていたり、肘を置く場所に合わせて窪みができていたりするため、作業の心地よさはさらに向上しました。

また、アームレストはリクライニング時に背もたれの動きに連動するため、深くもたれた姿勢でも体と腕の距離が常に一定に保たれ、ロッキングチェアのような自然なリクライニングが可能になっています。
自動可変ランバーサポートの厚みと包み込まれるような感覚
Premium 2のランバーサポート(背面下部)は、先代Premiumと同様に腰背セパレート構造を採用しており、背中にかかる荷重に応じて反発が変化し、自動で調整されていく自動可変式ランバーサポートが特徴です。
筆者が特に感じたのは、このランバーサポートが厚めに取られているのが特徴で、ぐっと体重をかけるとしっかり沈み込み、身体全体を包み込まれるような感覚になる点です。長く体重を預けるチェアだからこそ、身体的にもメンタル的にも安定できるような設計を目指したことが伝わってきます。


また、リクライニング時にもランバーサポートが若干下に自動でズレてくれるため、倒れた状態でも腰をしっかりと支え、楽なポジショニングをサポートしてくれます。
リラックスを極める無段階リクライニングとフットレスト
Premium 2は、最大125度の無段階調節が可能なリクライニング機能を搭載しています。作業で疲れたときに思いっきり倒すことで身体を伸ばすといった使い方もおすすめです。

リクライニングの反発力(テンション)は、座面下右側にあるグリップで細かく調整が可能です。+に回すと反発力が強まり、-に回すと倒しやすくなります。この反発力は両方向に最大40周回すことができ、自分に合った反発力を設定することで、よりストレスフリーなリクライニングモードへの移行が実現できます。
そして、先代Premiumと同様に、フットレストが標準でついています。フットレストとリクライニングを組み合わせることで、まるでパーソナルチェアのような快適さが得られ、お昼寝も可能なほどリラックスできます。
Premium 2のフットレストは通気性の良いメッシュ素材で剛性が高く、座面の延長としてあぐらや三角座りのような姿勢にも対応可能であり、筆者は足を伸ばしながら作業できる点も気に入っています。
さらに、座面は前後最大6cmの調節範囲があり、座面を広くしてあぐらをかくことができるのが特に良いと感じています。また、座面を前に出すことで、モニターの高さに視点を合わせながら、椅子に寄りかかるようにして座ることもできるので、疲れにくさやストレスのなさがあると感じました。

3Dヘッドレストのフィット感は抜群|前傾があると理想
ヘッドレストは、先代モデル(2D)から第2関節が追加された3D構造に進化しました。これにより、上下、斜め、前後の3方向に細かく動かせ、頭部の重さ(体重の約10%)をしっかりとサポートしてくれます。
ヘッドレストの角度は第一関節と第二関節でそれぞれ15度ずつ計45度調節が可能であり、高さは最大4cm調節が可能です。

この3D構造によりリクライニング時のフィット感が増し、首の疲れが軽減されるメリットを十分に感じています。
しかし、COFO Chair Premium 2は作業・休憩と幅広く使えるフルラウンダーですが、一部ワークチェアにあるような前傾機能がほしいと感じています。
筆者はキーボード作業などでどちらかというと前のめりの前傾姿勢で作業することが多いため、この機能があれば完璧だと感じています。
現状、前のめりの姿勢になった場合、ヘッドレストはついてる意味が薄れてしまいます。しかし、もし前傾機能があることによってヘッドレストが頭に追いつくようになれば、前傾の場合でも頭を支えやすくなるはずです。
第2関節により3D構造となったことで改善はしましたが、この3D構造のヘッドレストの可動域が、もう少し前に稼働できるとさらにありがたかったというのが、個人的な要望です。
すでに多くの機能を持っているため技術的にも難しいかもしれませんが、オールインワンチェアとしてメーカーによる前傾機能の導入を期待しています。
組み立てやすさへの配慮と細部に宿る品質
COFO製品は、組み立てるユーザーへの配慮が行き届いている点も評価できます。組立用の手袋や、床面保護のための作業用シート(梱包材を利用)が付属しており、小物は段ボールに何が入っているかプリントされているため、すべてを開封して探す必要がなく、スムーズに組み立てを進めることができました。


COFO Chair Premium 2の組み立ては、座面と背面の固定時、座面側の治具に背面を乗せるだけで仮固定される構造になっており、公式では大人2人での作業を推奨しているものの、筆者が一人で組み立てる際にも問題なく組み立てられて助かりました。
各パーツの組上りは、金属が多く使われているPremium 2の方が圧倒的にしっかりとしており、椅子を引くときやアームレストの調節などの、それぞれの動きにがたつきがなく滑らかに動くため、高級感を感じます。
COFO Chair Premium 2とPro 2|先代モデルを含めた比較
COFO Chair Premium 2を検討する上で、価格が抑えられているCOFO Chair Pro 2と比較することは避けて通れません。両者は単なる上位・下位の関係ではなく、使用目的やコンセプトが明確に異なると感じています。
| 比較項目 | COFO Chair Premium 2 | COFO Chair Premium | COFO Chair Pro 2 | COFO Chair Pro |
|---|---|---|---|---|
| 定価(税込) | 124,999円〜149,999円 | 118,000円 | 79,999円 | 49,800円 |
| 質量 | 29kg | 26kg | 23.05kg | 20kg |
| 座面高さ | 47cm ~ 55cm | 48cm ~ 56cm | 45cm ~ 51cm | 48cm ~ 56cm |
| キャスター | PU (インラインスケート用ホイール) | PU | PU | PU |
| メッシュ素材 | プレミアム特製メッシュ | プレミアム特製メッシュ | プロメッシュ | メッシュ |
| ハンガー | ハンガー&小物フック | ハンガー&小物フック | ハンガー | ハンガー |
| 座面広さ | 幅53cm × 奥行き49cm (奥行き調節 6cm) | 幅52.6cm × 奥行き49cm (奥行き調節 5.5cm) | 幅51cm × 奥行き50.8cm (奥行き調節 5cm) | 幅52cm × 奥行き51cm (奥行き調節なし) |
| ヘッドレスト | 3D | 2D | 3D | 2D |
| ランバーサポート | 自動調節 ・背面:4段階調節 ・腰:上下4段階(背中と連動) | 自動調節 ・背面:4段階調節 ・腰:上下4段階(背中と連動) | 手動調節 ・背面:4段階調節 ・腰:上下前後4段階 | 自動調節 (調節なし) |
| アームレスト | 6D(レバーレス) ・上下(レバーレス) ・左右 ・前後 ・回転 ・跳ね上げ(4段階) ・左右角度 | 4D(調節トリガー) ・上下 ・前後 ・左右 ・角度 | 3D(調節レバー) ・上下 ・前後 ・角度(215度) | 1D ・上下 |
| リクライニング反発調節 | ⚪︎ | ⚪︎ | × | × |
| オットマン素材 | メッシュ素材 | メッシュ素材 | クッション素材 | クッション素材 |
| リクライニング構造 | 無段階調節(最大125度) | 無段階調節(最大125度) | 4段階調節(最大125度) | 4段階調節(最大125度) |
| カラーバリエーション | ・オールブラック(数量限定) ・ブラック ・ホワイト ・グレー | ・ブラック ・ホワイト ・グレー | ・ブラック ・ホワイト ・ライトグレー | ・ブラック ・ホワイト |
Premium 2は自動可変ランバーサポートや、背もたれに連動して追従する6Dアームレストといった、姿勢を変えても常に支えられている感覚がある機能が代表的です。
また、Pro 2は最低座面高さが44cmであり、Premium 2の47cmよりも3cm低く設計されているため、小柄な方や、デスクの高さが低い方にはPro 2の方が汎用性が高いという点もあります。
しかし、機能性やデザイン方を一台で高次元に実現したいというニーズがある場合、アルミ合金を多用した重厚な作りと、圧倒的な調整範囲(6Dアームレスト、無段階リクライニング)を持つPremium 2(定価124,999円〜)は、それを両立するモデルとして最適だと感じました。
特にインラインスケート用ホイールの採用や金属素材の高級感は、Premium 2を明確におすすめできるポイントです。
まとめ
COFO Chair Premium 2(ブラックモデル)は、作業時の集中力とリラックス時の快適性を一台で高次元に実現し、座るほどに良さがわかるチェアです。
重厚なアルミフレームと進化したプレミアムメッシュで構成されたブラックモデル、そして限定のオールブラックモデルは、デスク環境に高級感と統一感をもたらし、日々の作業時間を上質なものに変えてくれました。
筆者は、以下のようなユーザーに、この完成度の高いフラッグシップチェアを自信を持っておすすめします。
- 在宅ワーク中心の方:作業時の集中とリラックス時の快適性を一台で高次元に実現したい。
- 長時間PC作業をする方:6Dアームレストや3Dヘッドレストの細かな調整で疲労を軽減したい。
- デスク周りを頻繁に移動する方:インラインスケート用ホイールの滑らかさを活用したい。
- 高品質なワークチェアを長く使いたい方:29kgの重厚な作りと135kg耐荷重の安心感を求める。
COFO Chair Premium 2は、先代から正当進化を果たし、より安心して利用できる優れたワークチェアでした。


