Apple Watch Series 12の42mmモデルを購入しました。これまで毎日使ってきたSeries 11と比べながら、改めてレビューします。
以前のApple Watchは、機能は便利でも「毎日つけっぱなしにするにはバッテリーが気になる」という印象がありました。ワークアウトを記録し、通知を受け、夜は睡眠も測るとなると、どこかで充電のタイミングを考える必要があったからです。
この弱点は、Series 11の最大24時間バッテリーでかなり扱いやすくなりました。Series 12は駆動時間こそ同じですが、15分の充電で最大12時間使えるようになり、短い時間で充電を済ませやすくなっています。
ただ、Apple Watch Series 12も、見た目が大きく変わったモデルではありません。Series 11からの買い替えだと、劇的な変化を感じにくい人もいるはずです。変わったのは、5秒ごとの心拍測定や新しい「準備度」アプリといった健康管理の中身と、短時間充電です。
一方で、最新のwatchOS 27の対象外になったSeries 8を使っていた人や、以前や古いSEから乗り換える人、これから初めてApple Watchを買う人にとっては、スポーツ、決済、スマートホーム操作、睡眠・健康管理までを1本にまとめられる、かなり完成度の高いスマートウォッチだと感じます。
この記事では、実際に購入したApple Watch Series 12(42mm・GPSモデル)を使った結果をレビューしていきます。手元にあるSeries 11(46mm)のSeries 11のレビューで紹介した使い方とも比べ、買い替えで変わる部分も紹介します。

- 15分の充電で最大12時間使える短時間充電
- 5秒ごとの心拍測定と準備度アプリで体調を振り返りやすい
- Suica・iD・QUICPayなど決済手段が豊富
- Apple製品・スマートホーム機器との連携が自然
- Series 11からの買い替えでは変化が小さい
- 数日単位のバッテリー重視ならUltra 4の方が向く
Apple Watch Series 12の外観と仕様
Apple Watch Series 12は、42mmと46mmの2サイズ展開です。アルミニウムケースはダークブロンズ、ライトゴールド、ブラック、スペースグレイ、チタニウムケースはナチュラルとラディアントゴールドから選べます。
Series 12からは新たにセラミックケース(パールホワイト、ナイトブルー)が加わり、セラミックだけは43mmと47mmのサイズになります。
今回購入したのは、42mmのダークブロンズアルミニウムケースに、オリーブのスポーツループを組み合わせたGPSモデルです。まずはじめにスペックを掲載します。
スペック
| 項目 | Apple Watch Series 12 |
|---|---|
| サイズ | 42mm / 46mm(セラミックは43mm / 47mm) |
| ケース | アルミニウム / チタニウム / セラミック |
| ディスプレイ | 常時表示Retinaディスプレイ、LTPO3広視野角OLED |
| 最大輝度 | 最大2,000ニト |
| 前面カバー | Ceramic Shield 2(アルミニウム)、サファイアクリスタル(チタニウム・セラミック) |
| チップ | S11チップ |
| 容量 | 64GB |
| 主な健康機能 | 心電図、血中酸素ウェルネス、睡眠スコア、睡眠時無呼吸の通知、準備度、心拍変動(HRV)の確認など |
| バッテリー | 通常使用で最大24時間、低電力モードで最大38時間、屋外ワークアウトで最大10時間 |
| 充電 | 約30分で最大80%、15分の充電で最大12時間の通常使用、5分の充電で最大10時間の睡眠記録 |
| 通信 | GPSモデル / GPS + Cellularモデル、Cellularモデルは5G対応 |
| 耐水・防塵 | 50メートル耐水、IP6X防塵 |
| 対応iPhone | iOS 27以降を搭載したiPhone 11以降、iPhone SE(第2世代以降) |
| 価格 | 71,800円から(アルミニウム)※2026年11月時点のApple公式ストア |




Apple Watch Series 11との違い
Series 11から大きくデザインが変わったわけではありませんが、薄くて日常使いしやすい形はそのまま。Ultraシリーズほどの存在感はないので、仕事中や就寝時にもつけやすいのが魅力です。
前に使っていた46mmのSeries 11と比べると、4mmの違いとはいえ42mmは一回り小さく感じます。通知や時刻を見る普段使いには十分な大きさですが、文字入力や地図を見る機会が多いなら46mmの広い画面が便利でしょう。
背面には、Series 12で新しくなった光学式心拍センサーと電気心拍センサーがあります。Appleの発表によると、より大きく電力効率の高いグリーンLEDを使い、一日を通して5秒ごとに心拍数を測定します。

- 光学式・電気心拍センサーを一新し、一日を通して5秒ごとに心拍数を測定
- 最近の活動や睡眠などから、その日の体の状態を0〜10で示す「準備度」アプリに対応
- 15分の充電で使える時間が最大8時間から最大12時間に
- 屋外ワークアウト時のバッテリーが最大10時間に(前世代比で25%増)
- アルミニウムモデルの前面がCeramic Shield 2に
- S11チップを搭載し、Apple Watch単体でのサウンド認識やShazamの自動曲認識に対応
- セラミックケースが新たに登場
Series 11との主な違いを表にまとめると、以下の通りです。
| 項目 | Apple Watch Series 11 | Apple Watch Series 12 |
|---|---|---|
| ケース | アルミニウム / チタニウム(42mm / 46mm) | アルミニウム / チタニウム(42mm / 46mm)、セラミック(43mm / 47mm) |
| 前面カバー(アルミニウム) | Ion-Xガラス | Ceramic Shield 2 |
| チップ | S10 | S11 |
| 準備度アプリ | 非対応 | 対応 |
| Apple Watch単体のサウンド認識 | 非対応 | 対応 |
| 通常使用のバッテリー | 最大24時間 | 最大24時間 |
| 15分の充電で使える時間 | 最大8時間 | 最大12時間 |
| 5分の充電でできる睡眠記録 | 最大8時間 | 最大10時間 |
| 高血圧パターンの通知(日本) | 対応 | 発売時点では利用不可(承認申請中) |
| 発売時の開始価格 | 64,800円 | 71,800円 |
Ceramic Shield 2について、AppleはSeries 11のIon-Xガラスより頑丈になったと説明しています。毎日つけっぱなしにしてデスクや壁に当ててしまうこともあるので、うれしい変更です。
ただし、高血圧パターン通知は、Series 11などでは日本でも2025年12月から使えるようになりました。一方、Series 12とUltra 4では発売時点で日本では利用できません(2026年11月時点)。
また、睡眠スコアはwatchOS 26から提供されている機能のため、Series 11でも使えます。そのため、Series 11から買い替える場合は心拍測定の頻度や準備度、短時間充電が中心となり、それらが特に気にならなければ無理に買い替えする必要もないかと考えます。
Apple Watch Series 12とUltra 4、SE 3の違い
Apple Watch Series 12は、Apple Watchの中でちょうど中間にあるモデルです。価格と大きさだけでなく、使いたい健康機能やバッテリーの長さで、合うモデルが変わります。
SE 3は価格を抑えつつ、常時表示RetinaディスプレイやS10チップ、睡眠スコア、Cellularモデルの5G対応などを備えています。一方で、心電図アプリ、血中酸素ウェルネス、準備度、最大2,000ニトの明るい画面などを重視するならSeries 12を選ぶ理由があります。
Ultra 4は、より大きな49mmケース、最大3,000ニトのディスプレイ、通常使用で最大50時間、低電力モードで最大84時間のバッテリー、100メートル耐水、衛星通信機能などを備えています。登山、長時間のアウトドア、ダイビング、バッテリー最優先の人にはUltra 4が合いますね。
ただ、日常使いではSeries 12の軽さと価格のバランスが魅力です。スーツやシャツにも合わせやすく、寝るときにもつけやすい。スポーツも決済もスマートホーム操作もしたいけれど、Ultraほどの大きさや価格までは必要ない人にはSeries 12がちょうど良いです。
3モデルの主な違いを表にまとめると、以下の通りです。
| 項目 | Apple Watch SE 3 | Apple Watch Series 12 | Apple Watch Ultra 4 |
|---|---|---|---|
| 価格(2026年11月時点) | 41,800円から | 71,800円から | 142,800円から |
| サイズ | 40mm / 44mm | 42mm / 46mm(セラミックは43mm / 47mm) | 49mm |
| ディスプレイ | 常時表示、最大1,000ニト | 常時表示、最大2,000ニト | 常時表示、最大3,000ニト |
| チップ | S10 | S11 | S11 |
| バッテリー(通常 / 低電力) | 最大18時間 / 32時間 | 最大24時間 / 38時間 | 最大50時間 / 84時間 |
| 主な健康機能 | 睡眠スコア、睡眠時無呼吸の通知 | 左記+心電図、血中酸素ウェルネス、準備度 | Series 12と同等 |
| Apple Watch単体のサウンド認識 | 非対応 | 対応 | 対応 |
| 特徴 | 価格を抑えた入門モデル | 日常使いのバランス型 | 衛星通信、100メートル耐水 |
筆者はSeries 11とSE 3も持っていますが、実際に装着してみて特に感じる差は「画面表示」で、Series 11の方がサイズが大きく明るいため、より見やすくなっています。この違いはスマートウォッチのような小型のデバイスだからこそ大きいです。

また、Series 11の方が、SE 3と比べてベゼル(画面の縁)が細く、その点でも表示領域が広く感じます。Series 12も画面の明るさとサイズ展開はSeries 11と同じなので、SE 3と迷ったときはこの見やすさの差が選ぶ材料になります。
今回の42mmはSeries 11の46mmより画面が小さいため、見やすさを重視するなら46mmを選ぶと良いかと思います。

このように、SE 3でも日常使いでは特に困らないものの、その性能差は確かに感じられるといった印象です。
Apple Watch Series 12 レビュー
ここからは、Apple Watch Series 12のレビュー詳細を掲載していきます。Series 11から引き続き便利な使い方と、Series 12で変わったところを、実際に使った場面とあわせて紹介します。
スポーツ用途に使いやすい。ウォーキングからゴルフ・プールまで活用できる
Apple Watch Series 12も、スポーツ用途でかなり使いやすいです。
ジムやランニングでは、ワークアウト記録、心拍数、消費カロリー、ペースなどを手元で確認できます。iPhoneを持ち歩かなくても、Apple Watchに保存した音楽やポッドキャストをAirPodsで再生できるため、荷物を減らして運動したい人に向いています。

Cellularモデルであれば、iPhoneが手元になくても通話やメッセージ、音楽ストリーミングが使えます。ランニング中やジムでスマホを持たないことも結構ある場合、Cellularモデルは重宝しました。
ワークアウトの自動検知も便利です。Series 12でもウォーキングを始めると記録を促す画面が出て、終了後は時間や距離、心拍数などをその場で確認できました。
運動を始めてから少し経って通知が出ても、通知前の分まで記録に含めてくれるため、記録開始を忘れていても自動で計測されるのは嬉しいポイント。しかも他のスマートウォッチと比べて自動通知の精度が高く安定している印象があります(これは感覚値ですが)


Appleの発表によると、Series 12はS11チップと機械学習の改良で、屋内のウォーキングやランニングの距離の精度が上がっているようです。また、屋外ワークアウト時のバッテリーも最大10時間で、前世代より25%長くなっています。
ゴルフでもApple Watchは使えます。距離計測アプリやスコア管理アプリを使えば、専用ゴルフナビほどではないにしても、手元で必要な情報を確認できます。
実際にラウンドで使ってみましたが、クラブ、ボール、ティーなど持ち物が多いラウンド中に、腕時計だけで情報を見られるのはかなりラクです。

Series 12の画面も、Series 11と同じ最大2,000ニトの明るさです。Series 11ではゴルフのような直射日光の下でも画面が見やすく、Ultra 4の最大3,000ニトには及ばないものの、日常のウォーキングやゴルフなら十分だと感じていました。
その他、Series 12も水深50メートルの耐水性能とIP6X等級の防塵性能を備えています。そのため、プールでも活用できるのは大きいです。


このように、日常使いからスポーツまで活用しやすく、かつゴルフナビのような高機能なアプリも充実しているのが良い点です。
決済手段が豊富。手ぶらで移動しやすい
Apple Watchが他のスマートウォッチと比べて強いのが、決済機能です。Series 12に替えても、筆者が一番手放しにくいと感じるのはここです。
日本では、Suica、PASMO、ICOCAをウォレットアプリに追加してApple Watchで交通機関や店舗の支払いに使えます。改札やコンビニでiPhoneを取り出さず、手首をかざすだけで支払いが終わるのは、一度慣れるとかなり快適です。
クレジットカードの引き継ぎはセットアップ中に案内されるので、初日から手ぶら決済を始められます。
Apple Watchで使える主な決済手段は以下の通りです。
- Apple Pay
- Suica / PASMO / ICOCA
- QUICPay
- iD
- WAON
- nanaco
- PayPay
- au PAY
個人的には、iDやPayPayまで対応しているのが大きいところ。他のスマートウォッチはSuicaまでは対応してきていますが、このあたりまで対応しているのはGoogle Pixel WatchやGalaxy Watchくらい。


PayPayはApple Watch上に表示されるQRコードやバーコードで支払えます(2026年11月時点)。支払い方法には制限があり、Apple Watchで表示するコード決済はPayPay残高払いになる点は注意です。
PayPayクレジットやクレジットカード払いを使いたい場合は、iPhone側のアプリから支払う必要があります。



ただ、時計を左手につける人が多い一方で、改札のタッチ面は一般的に右側にあるため、腕をクロスさせないといけないのがネックです。また、Apple Watch本体のロックなどで通り抜けられず、ストレスになることも。
とはいえ、スマートウォッチは、アクティビティ計測だけでなく「毎日の支払いにどれだけ使えるか」で日常への残り方が変わります。Apple Watch Series 12は、スマートウォッチのデファクトスタンダード的なところがあり、この点で非常に強いです。
スマートホーム操作も便利。家電操作が手元ですぐに行える
Apple Watchは、スマートホーム操作とも相性が良いです。
Appleホームに登録した照明、エアコン、スイッチ、センサーなどを手元から操作できます。Matter対応製品も増えており、Appleホームに登録できる機器の幅は以前より広がっています。
スマートホームでApple Watchが便利な理由は、スマホを取り出さなくてよいことです。照明を消す、エアコンを切る、ロックを確認する、シーンを実行する。これら全て手首の上で行えるので生活がより便利で快適な生活空間をすぐにつくれます。
Series 12でも、リビングのエアコン操作画面を腕元に表示できました。たとえば寝室で温度を変えたいときも、iPhoneを探さずに手元で操作できます。

特に便利なのは、以下のような場面です。
- 帰宅時に玄関前でロックや照明を操作する
- 寝室で照明やエアコンを手元から操作する
- 外出前に家電の消し忘れを確認する
- HomePodやApple TVをホームハブにして、外出先から家電を操作する
- Matter対応機器をAppleホームにまとめて管理する
ただし、スマートホーム操作は機器側の対応状況に左右されますので、以下の記事を参考に自分に合うものを選んでみてください。


なお、この章であわせて補足しますが、Series 12では、Apple Watch自体が周りの音を聞き取り、特定の音を認識したときに知らせるサウンド認識が使えます。
サイレンやアラーム、ドアベル、赤ちゃんの泣き声などが対象で、iPhoneが手元になくても検知できます。Appleによると、音声は録音・保存されず、S11チップの中で処理されてすぐに削除されます。
今回は「Apple Watchを使用して検出」と「犬」をオンにし、犬の鳴き声を流してみたところ、iPhoneに「Apple Watchで犬の可能性のある音が認識されました」という通知が届きました。



音だけでなく画面の通知でも気付ける仕組みなので、家電の操作と合わせて、家の様子を知る手がかりが増えます。Watchでのサウンド認識はSeries 12とUltra 4が対象です。
ただ問題は、犬の鳴き声がないところでも人や周囲の雑音を誤検知してこの通知が来ることが結構多かったです。正直に申し上げると実用性はあまり高くなく、あくまで身近な音に気付くための補助として使うものかなと感じました。
Apple製品との親和性はやはり高い
Apple Watchは、iPhoneユーザー向けのスマートウォッチです。
筆者はApple製品をメインで利用していますが、AirPodsとの接続、Macのロック解除、iPhoneの通知、Apple Music、Apple Pay、ヘルスケアアプリなど、Apple製品を複数使っているほど便利さを感じやすくなります。
加えて、OSが統一されていることで、アプリやコントロールセンター、ウィジェットなどからもApple Watchの状態が見られてシームレスな体験ができます。
実際に利用している上では、特にAirPodsとの連携は自然で使い勝手が良いです。Apple Watchで電話を受けたり、Apple Watch側で音楽を再生したりすると、AirPodsとの切り替えがスムーズです。
Series 12でも、音楽の再生画面から出力先を選んでイヤホンに切り替えられます。一般的なBluetooth機器のマルチポイント接続よりも、設定を意識する場面が少ないのがApple製品らしいところです。


その他日常ではMacのロック解除も便利です。自宅やオフィスでMacを開いたとき、Apple Watchを着けていればパスワード入力なしで解除できます。小さな機能ですが、毎日使うと効きます。
Series 12の新機能であるShazamのミュージック認識も試しました。画面には「Uptown Funk (feat. Bruno Mars)」と表示され、スマートスタックにも同じ曲のカードを確認できました。カフェやお店で気になる曲が流れたときに、iPhoneを取り出さずに腕元で曲名を確かめられます。



曲名を手動で調べる機能は以前のWatchでも使えました。Series 12では、ミュージック検出を有効にすると、流れている曲をタップせずに自動で認識し、スマートスタックに曲名とアーティスト名を表示するとAppleは説明しています(AppleのShazamガイド)。
このように、Apple製品はiPhoneを中心とした製品間連携がとても充実しており、一度そのエコシステムに入ると手放せない良さがあります。
バッテリーは最大24時間。短時間の充電でも使いやすくなった
Apple Watch Series 12のバッテリーで変わったのは、駆動時間よりも短時間充電です。
通常使用で最大24時間、低電力モードで最大38時間という駆動時間はSeries 11と同じです。
変わったのは短い充電で使える時間で、Appleの試験条件では、15分の充電で最大12時間の通常使用(Series 11は最大8時間)、5分の充電で最大10時間の睡眠記録(同 最大8時間)ができます。約30分で最大80%まで充電できる高速充電も引き継いでいます。
実際の駆動時間や充電速度は、通知量、ワークアウト、モバイル通信、充電器、温度などによって変わります。
Series 11で最大24時間になったことで、日中に普通に使って、夜も着けて、翌朝の身支度中に充電する運用がしやすくなりました。Series 12では、朝の身支度や入浴の間のような短い時間の充電でも、1日の多くをまかなえる計算です。
筆者の使い方では、9月25日の9時1分に100%だった残量が、同日23時13分に66%、翌26日13時18分に36%でした。途中の充電や設定を連続して記録していないため、ここから連続使用時間は計算していませんが、電池持ちは良好で、低電力モードという選択肢もあるため、残量を過度に気にせず過ごせています。



もちろん、使い方によってバッテリー消費は変わります。GPSワークアウト、音楽再生、モバイル通信、常時表示、通知量が多い人は減りが早くなります。
GarminやFitbitのような長時間バッテリーを期待すると物足りないかもしれません。数日間充電せずに使いたい人には、通常使用で最大50時間のUltra 4が候補になります。
ただ、Apple Watchとしては「睡眠計測まで含めて毎日使いやすい」うえに、短い充電の合間も作りやすくなりました。ここはSeries 12の大きな価値です。
Apple Watchのバッテリーをさらに長持ちさせたい方は、設定の見直しポイントを以下の記事で詳しく解説しています。

健康管理はより細かく。睡眠スコア・5秒ごとの心拍・準備度で今日の体調がわかる
Series 12世代のApple Watchでは、睡眠スコアに加えて、新しい「準備度」や心拍変動(HRV)の記録が注目されています。
睡眠スコアは、睡眠時間、就寝時刻の一貫性、中途覚醒、睡眠ステージなどをもとに、睡眠の質をわかりやすく見られる機能です。毎朝の数字として見られるので、「今日はよく寝られたのか」「寝る時間が遅くなりすぎていないか」を振り返りやすくなります。
Series 11と12を両方着けて寝た日の記録では、睡眠スコアはSeries 11が78、Series 12が72でした。睡眠時間はどちらも5時間30分で、画面上の睡眠ステージの内訳も同じです。



この手の睡眠計測は、ベッドに入って安静にしているだけで実際には起きている時間まで計測されることがありますが、Series 11では実際に寝た時間からしっかりとカウントされているように見受けられました。
Series 12でも2台の睡眠時間と内訳がそろっていて、就寝中の着け心地もこれまでと大きく変わりません。スコアには多少の差があるものの、毎朝の記録を振り返る感覚は近いものでした。
Series 12では、一日を通して5秒ごとに心拍数を測定し、心拍変動(HRV)の測定頻度も最大24倍に高まりました。心拍変動は心拍と心拍の間隔の揺らぎのことで、ストレスや回復の状態を振り返る手がかりの一つです。
とはいえ、ヘルスケアアプリで心拍数のグラフを見ても、Series 11のころと見た目はほとんど変わりません。本当に5秒ごとに測っているのか気になって探してみると、少しわかりにくい場所に細かいデータが入っていました。



実際に開いてみると、17時1分から5分までの約4分間に、心拍数が10回分記録されていました。97拍/分から84拍/分へと落ち着いていく様子まで追えるので、確かにこれまでよりずっと細かく測っているのがわかります。ただ、記録の間隔は数秒から数十秒とまちまちで、きっちり5秒おきに値が並ぶわけではありません。うまく測れなかった値までは残らないようなので、「5秒ごとに測ったうえで、使える値を記録している」と捉えるのがよさそうです。
この細かい心拍データは、Appleによると「エクササイズ」と「ムーブ」のアクティビティリングをより正確にするほか、日中のバイタル値や、このあと紹介する準備度にも生かされます。数値を一つひとつ自分で追いかける人は少ないと思いますが、裏側でこれだけ細かく測っているからこそ、日中の体の変化まで踏まえた判断材料が出てくるのだと納得しました。
新しい「準備度」アプリは、最近の活動、夜間と日中のバイタル、睡眠スコアをもとに、その日の体の状態を0〜10のスコアで示すアプリです。
ここでの「準備」は、運動に向けた体の準備のことです。Appleも、運動の強度を上げるタイミングと、休息が必要なタイミングを判断するためのアプリと説明しています。スコアと表示の関係をまとめると、次のとおりです。
| スコア | 表示 | 意味(目安) |
|---|---|---|
| 0〜1 | 休養 | 運動は控えて、回復を優先したい状態 |
| 2〜4 | 無理せずに | 体を動かすなら、軽めにしておきたい状態 |
| 5〜7 | 準備完了 | いつも通りに運動して良い状態 |
| 8〜10 | 絶好調 | 強めの運動にも挑戦しやすい状態 |
最初は「準備完了」というのが何のことなのかわかりにくかったのですが、意味がわかってみると、「今日はどれくらい体を動かして良いか」を教えてくれる数字だとすっきり理解できました。しっかり運動するか、軽めにしておくかを決める目安として見ると、使いどころがはっきりします。
撮影した日のスコアは6で「準備完了」、つまり、いつも通りに体を動かして大丈夫という判断でした。画面をスクロールすると、スコアの理由が文章で表示されます。この日は「夜間バイタル値は通常と少し異なっていますが、最近の睡眠スコアは普段より高くなっています」とあり、総合的に見て体を動かす準備が整っているとのことでした。


さらに下へ進むと、スコアを上げた要素と下げた要素が分けて表示されます。この日は「フィットネス」と「睡眠スコア」が上げる側、「バイタル値、夜間」が下げる側で、夜間のバイタル値は「若干逸脱」となっていました。


夜間のバイタル値のうち何がいつもと違ったのかは、バイタルアプリで確認できます。この日は睡眠中の心拍変動である「回復時HRV」が46ミリ秒で、基準値より10ミリ秒低くなっていました。準備度アプリの説明画面では、心拍変動が通常範囲の下限付近だったこと、最近のワークアウトによる体への負荷や、心配事などによるストレスが原因の可能性があることが示されます。うーん準備完了ではあるものの、あんまり無理せずにってことなんでしょうかね。


スコアだけを見ると「6は良いのか悪いのか」と迷いそうですが、何がスコアを上げ、何が下げたのかまで示されるので、納得しながら見られます。睡眠はとれていても、睡眠中の心拍変動が少し低いだけで満点にはならないなど、自分では気づきにくい体の変化を教えてくれるのは面白いところです。
同じ内容は、iPhoneのフィットネスアプリでも確認できます。スコアと理由、スコアを上げた要素と下げた要素が1画面にまとまっているので、Apple Watchの画面をスクロールするより全体をつかみやすいです。バイタルの画面では、夜間(この日は1時52分〜8時27分)の心拍数、呼吸数、酸素のレベル、回復時HRVと、日中のバイタル値をまとめて見られます。夜間は回復時HRVが低めで「若干逸脱」でしたが、日中の測定値はすべて通常範囲内でした。


なお、この準備度を使うには、iPhoneのフィットネスアプリで身長・体重・年齢を設定し、アクティビティ、睡眠、夜間バイタルを設定したうえで、Series 12またはUltra 4を着けて7日以上眠る必要があります。Series 11などの従来モデルでは利用できません。
一方、高血圧パターン通知は、光学式心拍センサーのデータを使って、慢性的な高血圧の兆候を検出する機能です。日本ではSeries 11などで2025年12月から利用できるようになりましたが、Series 12とUltra 4では発売時点で利用できません(2026年11月時点)。この点はご注意ください。
Apple Watchは医療機器そのものではなく、健康管理を補助するためのデバイスです。高血圧パターン通知も血圧計の代わりではないため、気になる通知や変化があれば、血圧計での測定や医療機関への相談のきっかけとして捉えるのが良いです。数値を過信するのではなく、日々の変化に気づくための道具として使うのが良いと感じます。
レビューまとめ
Apple Watch Series 12は、Series 11から見た目が大きく変わったモデルではありません。
ただし、5秒ごとの心拍測定、新しい準備度アプリ、15分の充電で最大12時間使える短時間充電、Apple Watch単体でのサウンド認識、頑丈になったCeramic Shield 2など、毎日つけ続けるための実用性と健康管理の幅は着実に広がっています。
元々Apple Watchは、スポーツ、決済、通知、Apple製品連携、スマートホーム操作に強いスマートウォッチでした。Series 11で「睡眠計測まで含めて使いやすいバッテリー」が加わり、Series 12ではそこに「体の状態を毎日の判断材料にできる機能」が加わった印象です。
Series 11ユーザーが急いで買い替える必要はありません。一方で、Series 8以前や古いSEからの買い替え、または初めてのApple Watchとして選ぶなら、Series 12はかなり満足度の高いモデルです。
- Series 11を使っていて、今の機能とバッテリーに不満がない人
- 価格を抑えたい人(SE 3が候補)
- 数日間充電なしで使いたい人
- 登山、ダイビングなどのアウトドアスポーツでハードに使いたい人(Ultra 4が候補)
- Androidスマホを使っている人
- iPhoneを使っていて、初めてApple Watchを買う人
- Series 8以前や古いSEから買い替えたい人
- 睡眠スコアや準備度で毎日の体調を振り返りたい人
- SuicaやApple Payを手元で使いたい人
- スマートホーム機器をApple Watchから操作したい人
- 朝の身支度などの短い時間で充電しながら使いたい人
Apple Watchを単なる時計ではなく、毎日の決済、運動、睡眠、家電操作までまとめる生活ツールとして使いたい人には、Apple Watch Series 12はかなりおすすめできます。
なお筆者がApple Watchと組み合わせて使っているガジェットも、まとめて紹介していますのでぜひご参考ください!

